おおずの元気がんばるひと

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青島猫を支援する会
会長　瀧野起一さん

2013年、SNSに端を発した青島猫ブームにより、島民15人・猫100匹ほどの青島に国内外から観光客が押し寄せました。ごみや餌やりのマナーなどの問題もあり、注意喚起のため個人でフェイスブックでの情報発信を始めたところ、猫ボランティアのみなさんとの繋がりが広がっていきました。
その頃、観光客が餌やりをするようになったこともあり、健康状態がよくなった猫は急激に繁殖し、島は多頭飼育崩壊の危機にありました。島民が減り、世話が行き届かない猫たちは病気や飢えなどに苦しむことになってしまいます。そこでボランティアさんと協力して青島猫のTNR(Trap(トラップ)捕獲→Neuter(ニューター)手術→Return(リターン)戻す)とケアを始めました。
4年をかけ島民全員のご理解とご協力を得て、公益財団法人どうぶつ基金や市、全国からのボランティアさんの協働により、青島猫TNR(全頭一斉不妊去勢手術)で172匹の手術を行うことができました。そして発足した「青島猫を支援する会」に寄せられた寄付によって残りの猫の手術や餌の支援などを続けており、今は猫の繁殖は確認されていません。
2020年冬には猫風邪が蔓延し、たくさんの猫たちが亡くなったことから、岡山理科大学獣医学部の研究チームの協力を得てワクチンの一斉接種とその後のケアを続けています。
この10年で騒動や危機を乗り越えた島の人々や猫たちに、このまま静かな生活を送ってもらえるよう、できることがあれば協力していきたいと思っています。