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自治体の皆さまへ

未来を拓く~次代へつなぐ~NEXT GENERATION

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愛媛県大洲市

CUTSALON MAR(カットサロン マル)
川元 智也(ともや)さん

過去に理容大会で部門別の全国1位になった腕前をもつ川元さん。店名のMAR(マル)は「何事も丸く収まるように」との願いがあるそうです。

■自分の技術に誇りをもって働き続けたい
母親が理容師で、幼い頃は母が働く店舗でその姿を見て育ちました。高校3年となり、いざ自分の進路を考えたときに、ふとその母の姿を思い出し、同じ理容の道へ進むことを決めました。
理容学校を卒業した後は、松山の理容店で5年半の修行期間を経て、大洲へ帰って自分の店を開くことができました。地元とはいえ、自分が育った場所とは違う地域での出店で不安だらけの出発でした。初めてのお客さんは近所にお住まいのおばあちゃんで、そのとき料金として受け取ったお金は今も大切に残しています。
結婚後しばらくすると店がだんだんと忙しくなってきて、一人で営業するのが難しくなってきました。そんな時に妻が「私も理容師の資格をとって手伝う」と言ってくれて、妊娠、出産の期間中にもかかわらず免許を取得し、一緒に働いてくれることとなりました。あのときの妻の決断と行動には今でも本当に感謝していますし、平成30年7月豪雨での被災を乗り越えて、今もこの場所で営業を続けられているのも彼女のおかげだと思っています。
理容師という仕事は、相手の望む髪型と実際の髪質などに合わせた仕上がりとのギャップをできるだけ少なくしなければなりません。お客さんとしっかりコミュニケーションを取りながら仕上げていき、笑顔で店を後にしてもらう。そのためには、基本的な技術が一番大事だと考えています。
いま、私の長男も理容の道に進んでいます。経験を積んでいつかは故郷の大洲に戻ってきてもらい、この店舗で私と妻、長男の3人がお互いの技術を磨き合い、お客さんの笑顔のために働くことができる日が来ればと考えながら、毎日ハサミを握っています。

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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