「伊予遍路道大寶寺道(いよへんろみちだいほうじみち)」が国の史跡に指定決定!

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令和5年10月20日(金)、国の文化審議会が開かれ、「伊予遍路道大寶寺道」の鳥坂峠越(とさかとうげごえ)の区間を、国の史跡へ追加指定するよう文部科学大臣に答申され、大洲市内としては、今年3月に指定となった「八幡浜街道夜昼峠越(やわたはまかいどうよるひるとうげごえ)」に続き、2件目の国史跡となることが決定となりました。
今回、新たに指定されることが決定したのは、第43番札所・明石寺(めいせきじ)(西予市)と第44番札所・大寶寺(久万高原町)とを結ぶ遍路道の「大寶寺道」のうち、鳥坂峠(標高約466m)を越えて西予市宇和町久保～大洲市野佐来(やさらい)をつないだ古道の一部(大洲市側延べ約2.3km、西予市側延べ約1.5km)です。
この道が通行され始めた正確な時期は不明ですが、この道の周辺は戦国時代の南予最大の合戦とされる「鳥坂合戦」の舞台となっており、この頃までには交通の要衝(ようしょう)として認識されていたと考えられます。
近世(江戸時代)になると、明石寺から大寶寺へ向かう遍路が通行しただけではなく、宇和島藩と大洲藩とを結ぶ主要道としての役割を担ったほか、宇和島藩主が参勤交代で通行したことも、記録から判明しています。
当時の道の状態を比較的良好にとどめているほか、遍路通行の歴史、地域交通の歴史が如実に表れていることが評価され、今回の答申につながりました。
※なお、一部で崩落などが生じ、現在は通行が難しい地点がありますので、見学や通行の際は十分にご注意ください。

◇遍路道ウォークイベントが開催されます
遍路道の危険箇所や設備の整備状況をみんなで点検しながら歩くウォークイベント「一日一斉おもてなし遍路道ウォーク」が開催されます。詳しい内容や申し込みについては二次元コードからご覧ください。(※二次元コード本紙掲載)
開催日：2月23日(金・祝)(参加費無料)
申込期間：1月31日(水)まで

問い合わせ先：大洲市教育委員会文化スポーツ課文化振興係
【電話】0893-57-9993