介護予防サークル「ころばれん」
代表 井上幸(みゆき)さん
10年前に70歳まで勤めた職場を退職し、ふるさと大洲へ帰って来ました。当時、自宅に造ったスタジオで60歳以上を対象としたダンス教室を開きましたが、年齢を重ねるとダンスを「覚える」ことが苦手な人も多く、身近な道具を使った簡単な体操の教室を始め、平成30年からは新谷の田合(たごう)地区集会所で介護予防サークル「ころばれん」をスタートさせました。
「ころばれん」の名前のとおり、高齢者は「転んではいけない」のです。転んでしまうと骨折し、数カ月、長い場合は1年以上も療養が必要になってしまうこともあります。転ばないようにするためには、日頃から運動をして、筋肉を強く軟らかくすることが大切です。転んで治療を受けたり、マッサージなどを受けたりするとお金がかかりますが、自分の力で体を動かす運動はお金がかからないので節約にもなります。「ころばれん」で一緒に運動して健康な生活を続けられる仲間が増えるといいなと思います。
私個人としては、令和5年8月に福岡県で開催された「世界マスターズ水泳KYUSYU2023」に出場し、50mバタフライ5位、200m個人メドレー7位、200m自由形8位の成績を収めることができました。
水泳は鳴門教育大学で体育分野の教員をしていた50代後半の頃に始めました。「教え子は体育の教師ばかりで、水泳ができる。自分はできない。悔しい」そんな気持ちから始めた水泳ですが、上達してからは楽しく、今は週5回スイミングに通っています。体をよく動かし、「できない」とあきらめないことも元気の秘訣(ひけつ)かもしれません。
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