神明神社(しんめいじんじゃ)のヒイラギ
大洲市指定天然記念物
神明神社所有
神明神社は、肱川町名荷谷(みょうがだに)の正山(しょうざん)地区にある神社です。この地域に住んでいた城戸氏が伊勢参りをした際、地元の上森山(かんもりやま)へ勧請(かんじょう)した神社と伝わり、大正5(1916)年に現在の場所へ移設されました。
ヒイラギの幼木は、葉が鋸歯(きょし)(葉の縁のノコギリ状の切れ込み)になるため、古くから魔除けとして用いられてきました。この木も、神社社殿の鬼門(きもん)の方角(北東方向)に位置しており、魔除けとしての役割が期待されたと思われます。ただし、ヒイラギの老木は鋸歯を付けにくいという特徴があり、推定樹齢約300年を数えるこの木も、鋸歯はほとんど現れません。
全体的に均整のとれた樹形で、樹高約7.6m、幹周1.72mと市内のヒイラギとしては最大級です。
(平成28年5月30日指定)
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