新年ごあいさつ

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■大洲市長　二宮隆久

郷土を誇れるまちづくり

あけましておめでとうございます。市民の皆様におかれましては、健やかな新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素より市政の各分野にわたり、格別のご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが2類から5類へ移行し、行動制限のない中でさまざまなイベントが実施されました。各地でにぎわいがみられ、コロナ禍前の日常が戻りつつあることが実感できました。昨年秋に大洲城天守閣の内部で開催した「お城deコーラス思ひ出事業」では、大洲市きらめき大使のたきのえいじ先生やかとうれい子さんをはじめとしたゲストと大洲市内の中高生にご参加いただき、城内に皆さんの思いのこもった歌声が響き渡りました。現在の中学生や高校生の皆さんは、コロナ禍の影響により各種行事の中止や行動の制限など長い間我慢を強いられてきましたが、音楽会の開催により、多くの皆さんの笑顔を拝見することができ、大変うれしく思いました。
また、さまざまなスポーツで日本人選手の活躍があり、本市でもなわとび世界大会に出場した芳我琉衣(るい)さんが、団体2種目で世界一位という快挙を成し遂げられました。少子化による生徒数の減少の影響で学校の部活動もさまざまな問題を抱えています。子供たちのスポーツ・文化芸術に親しむ環境を維持するため、本市におきましても、部活動改革を推進し、軟式野球とカヌーの地域スポーツクラブの実証実験をスタートしています。地域部活動の導入で、普段の部活動では難しくなっている大人数での練習や、新しいスポーツに挑戦できるよう、持続可能な取り組みを行い、大洲市の将来を担う子供たちがふるさと大洲を誇りに思い、将来に夢と希望を持てる大洲らしさのある教育を進めてまいります。
令和7年1月11日に大洲市合併20周年という節目を迎えるにあたって、本年は各種記念事業を実施してまいりたいと考えております。市民の皆様におかれましても、各種行事へご参加いただきますようお願い申し上げます。
一方で、近年、気候変動により毎年、日本のどこかで災害が発生している状況です。平成30年の豪雨災害以降、国・県において推進していただいております河川激甚災害対策特別緊急事業も、間もなく完了する見込みです。今年もより安全で安心なまちづくりに向けて邁進いたします。今後とも一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が市民の皆様にとりまして希望に満ちた輝かしい一年となりますよう心から祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。

■大洲市議会議長　田中堅太郎

新年に寄せて

新年明けましておめでとうございます。市民の皆様には、輝かしい新春を健やかにお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。
さて、昨年一年の私たちの生活を振り返りますと、コロナ禍で3年以上に及ぶ我慢を強いられた生活からようやく解放され、市民の皆様にとっても外食や旅行を楽しんだり、各種イベントへの参加など多くの「日常」を取り戻せたものと実感しております。また、平成30年の豪雨災害からの復興のシンボルとなる肱川地区複合公共施設の完成や国・県のご尽力による肱川築堤などの河川整備も急速に進むなど、新生大洲市に向けた復興が着実に進んでいると感じた一年でした。
さらに、大洲城で実施されている「キャッスルステイ」や肱南地区で取り組みを進めている古民家活用事業が、持続可能な観光地として国際認証機関から2年連続でTOP100選に選ばれるなど、多くのメディアに取り上げていただき、大洲市の認知度はますます全国的に高まっており、観光客や外国人の誘客に伴う経済効果をはじめ、大洲市全体の地域経済のさらなる活性化が図られるものと期待しているところです。
その一方で、コロナ禍後の日本経済の停滞や世界の混乱による物価上昇など、市民の皆様にとって明るいニュースばかりではありませんでした。世界に目を向けますと、一昨年2月のロシアによるウクライナ侵攻や絶え間なく続く中東での紛争など、世界のどこかで絶えず戦火が上がっております。これらの紛争は現在も終息の兆しはなく、過去に世界が経験してきた教訓を忘れ、悲惨な歴史を繰り返しています。今を生きる私たちの責務は、戦争の惨禍を繰り返さず、その歴史を風化させないことであると思っております。
このような世界情勢でありますので、皆様の生活が落ち着きを取り戻すのには、しばらく時間はかかると思われますが、「明けない夜はない」との有名な言葉があります。必ず夜は明け、そして朝は来ますので、しっかりと前を見据え歩んでまいりましょう。
今年は、「甲辰(きのえたつ)」と言われる年です。成功という芽が成長して姿を整えていく年と言われています。コロナ禍の苦しい時期においても皆様が撒かれていたそれぞれの夢や希望の種が芽吹き、大きく成長し、そして大輪を咲かせる、そんな年になってほしいと切に願っております。
本年におきましても、皆様の毎日が充実したと言えるよう議員自ら自己研鑽に努め、郷土発展のため、誠心誠意全力を傾注してまいりますので、市民の皆様方の一層のご支援とご協力をお願い申し上げます。
結びに、本年が市民の皆様お一人お一人にとって、「愛顔(えがお)」で過ごせる明るく充実した一年となりますよう衷心より祈念いたしまして、年頭のごあいさつといたします。