株式会社せいかつ編集室
編集者・ライター
大木春菜(はるな)さん
一般的な「編集」の枠から飛び出して幅広く活躍する大洲市出身の大木さん。手帳のスペシャリストとして「えひめ県民手帳」の制作にもアドバイザーとして参加されています。
■伝えるための「コトバ」化をお手伝いします
幼い頃は絵を描いたり文章を書いたりすることが好きで、家族旅行にもノートを持参し旅日記を書くような子供でした。大学時代にも同級生との旅行で日記を書き、友人に配るとすごく喜ばれたのをきっかけに編集やライターの仕事を志すようになりました。
大学卒業後に県内の出版会社に就職し、結婚や出産といったライフスタイルの変化に合わせて自分の仕事の形も変えていき、「せいかつ編集室」を立ち上げるに至りましたが、生まれたばかりの第2子に病気が発覚。「仕事の量をセーブしようか」と病院の待合室でぼんやり考えていたら、同じようなケースで仕事をやめなきゃと泣く妻と無言で慰める夫という二人をみて、「これが当然なのかな?」と違和感を覚えました。家に帰りそのことを夫に話すと、「君の仕事は天職。それなら俺が仕事を辞める」と主夫に転身。家事や育児を夫が受け持って、私が働くという生活になりました。その後、私が夫をスカウトする形で会社の経営を担当してもらうこととなり、私はより仕事に専念することができるようになっていきました。
「編集」という言葉を聞くとみなさんは雑誌などの文章や誌面をつくっているイメージがあると思いますが、私がやっている編集は「人」「企業」「イベント」などさまざまで広い意味での編集を仕事としています。例えばお弁当が同じ具材でも詰め方で見栄えが変わるように、イベントなどもタイトルやコンセプトで集まってくる人は全く変わってきます。そのイベントや人、企業の魅力をしっかりと伝えるための「コトバ」を一緒に創るのが私の編集という仕事だと考えています。
私の仕事の一つに、手帳についての情報発信があります。私は手帳を単にスケジュール管理のものとして使うだけではなく、怒りや苦しさといったネガティブなものも含めて感情を文字として書き出すことで自分の声を聞くようにしています。みなさんもぜひ、自分と向き合える身近なツールとして新年に向けて新しい手帳を手に取ってみてください。
大木さんには女性の活躍を紹介する番組「セカンドオピニオン・自分スタイルの発見」にも出演してもらいました。ぜひ、ご覧ください。
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