予子林(よこはやし)客神社牛鬼(うしおに)一式
大洲市指定有形民俗文化財
客神社所有
南予地方の多くのお祭りで見られる牛鬼は、面が牛とも鬼ともつかない形相で、胴体は牛をかたどった山車(だし)の一種です。肱川町予子林地区(旧宇和島藩領)の客神社では、例年11月9日に行われる秋季祭礼で、神輿渡御(みこしとぎょ)の先頭に立ち、露払いなどの役を担います。
客神社の牛鬼は鬼面(頭)のほか、胴体(竹製)・剣状の尻尾(木製)・竹笛が残されています。客神社祭礼の牛鬼がいつから始まったのかは不明ですが、現存する鬼面は江戸時代製作と伝えられています。客神社の鬼面は、角の先端が内側に曲がっている点に特徴があり、牛鬼の鬼面の地域差を知る上でも貴重です。
現在は、昭和30年頃に製作された複製品が使用されていますが、古い牛鬼は神輿庫に設けられた展示室に納められており、見学できます。
(平成3年11月5日指定)
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