美しい肱川の環境を守るため、さまざまな活動が市民協働で行われています。
今回はその活動内容やみなさん一人ひとりの環境に対する心がけについてです。
■肱川を守る市民の活動
◇肱川流域会議 水中めがね
「肱川流域会議水中めがね」は、市民・企業・行政が連携し、思いやりを持ってまちづくりを進めることを目的として平成11年に設立され、春の矢落川大掃除や年末ゴミノケーション活動、流域の高校生と清流肱川について考える「だんだん肱川」などの活動を通じて、私たちに清流肱川を守るためのきっかけを与えてくれています。
このような流域を核とした連携活動が認められ、同団体は第26回日本水大賞の国土交通大臣賞を受賞しました。
◇大洲の環境をよくする連絡協議会
「大洲の環境をよくする連絡協議会」は、大洲青年会議所や婦人会などの各種団体が開催していた「肱川を考えるシンポジウム」の取り組みの中から、市民と協働で環境活動を行う協議会として平成4年に発足され、毎年5月30日を基準とした日曜日を利用し清掃活動を行う「ゴミゼロ運動」に取り組んでいます。ゴミゼロ運動は、市民一人ひとりの行動変容につなげるとともに、啓発活動などを通じてきらめく肱川をみんなで育むことを目的としています。この活動は今年も6月2日(日)に行われ、30回の節目を迎えました。
■わたしたち一人ひとりができること
肱川の環境を守るため、ぜひみなさんで取り組んでもらいたいことがあります。
肱川は私たちにとって、かけがえのない財産です。一人ひとりが考え、行動を起こし、清流の美化・保全に努めていくことが大切です。流域内で排出された生活排水は、排水口や下水処理などを経て肱川に流れ出ます。また、道端に捨てられたごみは、雨や風により肱川へ流れ、いずれは海まで流出してしまいます。
川は私たちをはじめ流域に住む人や利用する人を映し出す鏡のような存在です。ごみを捨てないことはもちろん、洗剤の適量使用を心がけ、使用済みの天ぷら油は排水に流さず回収し市役所やコミュニティーセンターに設置している廃油回収BOXに入れるなどの生活のほんのちょっとしたことから、清流を守ることができるのです。
さあ、始めましょう!私たちを育んでくれたこの美しい川を子供たちに引き継ぐために。
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