近年、DXと共に「GX」という言葉も耳にするようになりました。GXとは、温室効果ガスを発生させる化石燃料をできるだけ使わず、クリーンなエネルギーを活用していくための変革やその実現に向けた活動を指します。DXとGXはそれぞれ独立した概念ですが、実は密接に関係しています。
例えば、フランスを拠点とするタイヤメーカー「ミシュラン」は、トラックの燃料消費を削減するためのサービスを提供しています。同社はトラックのタイヤをリースし、車内に取り付けられた装置を使用して、燃料消費量や速度、タイヤの空気圧などのデータを収集します。クラウドに日々蓄積されるそれらのデータを専門家が分析し、顧客に対して燃費の改善策やタイヤ交換のタイミング、最適な運転の仕方をアドバイスすることで、顧客は平均100kmあたり2.5リットルの燃料消費量の削減することに成功しました。
これはDXの事例でもあり、GXの事例でもあります。両者は「社会や生活をより良い形に変えていく」という共通項があり、持続可能な未来を構築するために不可欠な考え方ですので、ぜひ今後もみなさんに注目していただければと思います。
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