赤子滝(あかごだき)保存会
会長 松田純一(じゅんいち)さん
私が住む河辺は、少子高齢化・人口減少が進んでいる地域で、特に最近は、地域全体の活力や元気がなくなってきているように感じていました。そこで、河辺の誇れる自然を再発掘し、地域の活性化につなげようと、仲間とともに地域の資源である10箇所以上の滝を見て回りました。その中で、最も魅力と可能性を感じたのが「赤子滝」です。
赤子滝は、かつて滝の裏側からも水の流れるさまを見ることができたことから、別名「裏見の滝」とも呼ばれています。四国では珍しい赤レンガを横積みしたような石層を流れ落ちる赤子滝は、県道から近くアクセスが良いにもかかわらず、遊歩道が老朽化し手入れもされていなかったため荒れた状態となっていました。赤子滝の魅力を引き出すため、山鳥坂ダム地域振興基金を活用し、令和4年10月に新しい遊歩道整備が実現しました。地域のみんなが赤子滝の保存・活用に賛同してくれたおかげで保存会の会員も増え、草刈りなどの管理を続けながら、令和5年11月には、「赤子滝もみじまつり」を開催しました。訪れていただいた多くのみなさんに手作りのこんにゃくやケーキ、温かい鍋料理などをふるまい、活気のあるひとときを過ごすことができました。
これからは、赤子滝を中心に地域の人が集い、にぎやかに活動しながら、みんなに誇れる河辺の自然景観を次の世代へとつなげていきたいと考えています。
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