三絃(さんげん)クラブ
会長 河野美治(よしはる)さん
もともと吟詠や俳句、書道など文化的な活動が好きな私ですが、妻の影響で昭和50年頃に三絃クラブに入り、三味線を始めて約50年がたちました。入会当時は会員が20人ほどいましたが、現在は高齢化などもあり男性3人、女性2人で肱川地区複合公共施設に月2回ほど集まって練習しています。
コロナ禍以降はできていませんが、舞踊やカラオケの会と一緒に「肱川ふるさと劇団」として福祉施設の慰問をしていた頃には次々と依頼が来て、県内各地を巡回しました。昭和初期生まれの私は、民謡が大流行した時代に育ったこともあり、三味線で民謡を奏でると懐かしく楽しい気持ちになります。施設のみなさんにも同じような感覚があり、喜んでもらえたのだと思います。現在の活動は、毎年行われる文化協会肱川支部の文化芸能発表会へ向けての練習が主になっています。3月10日(日)に行われた第37回の発表会の前には、会員はみんな活気づき、毎日のように練習を重ねました。
今後は若い会員に入会してもらい、活動を続けていきたいと思っていますが、三味線は難しいイメージがあるのか、なかなか参加者が集まりません。しかし実際はそれほど難しくなく、私も40代で始めて2年でちゃんと弾けるようになりました。また、弾けるようになってくると時間を忘れるほど熱中できる楽器で、手だけでなく目や頭も使うため、老化防止にもなっている気がします。続けていてよかったと思うのは、年を取っても仲間と集まり話をしたり、いろんなことができることです。上手でなくてもいいのでまずは始めてみてほしいと思います。
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