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自治体の皆さまへ

災害派遣を終えて

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愛媛県大洲市

第4班…活動期間 令和6年3月9日(土)~16日(土)

危機管理課 矢野晃(あきら)
高齢福祉課 川口裕二(ゆうじ)
※所属は派遣当時

私たち第4班の2名は愛媛県職員1名と共に、石川県珠洲(すず)市の災害対策本部の支援員として活動してきました。
市役所到着後、息つく間もなく挨拶と引継ぎを行い、支援業務を開始しました。
業務の内容は、市民からの電話対応をはじめ、被災者生活再建支援金や石川県義援金の申請書類確認、3月から開始された珠洲市災害弔慰金申請にかかる遺族に対する聴取の記録、週2回開催の市長マスコミ対応、災害対策本部会議の議事録作成を行いました。
終日、庁舎内での業務支援でしたが、災害対策本部が置かれている危機管理室の職員も被災者であったりと、何とも言えない空気感の中、マンパワーのなさ・必要さを感じました。
食事に関しては自衛隊の炊き出しであったり、入浴に関しては避難所の自衛隊風呂を利用させてもらい非常にありがたかったのですが、トイレに関しては水道の復旧に時間を要したことから仮設トイレの利用となり、手を洗うこともままならない状態で、濡れティッシュや除菌シートを頻繁に使用していました。大きなトレーラー式仮設トイレもありましたが、行列をなしていたり、利用中止の張り紙を見ることがありました。
私たちの街でも、南海トラフ巨大地震を想定したさらなる準備と、自分の身は自分で守る「自助」への取り組みの必要性を感じました。
最後に、珠洲市に近づくにつれ悪くなる雲行きが示すように被害の大きさが増していったあの景色と、声を震わせながらその瞬間を話していただいた遺族の涙を忘れることなく、この経験をこれからの業務に生かしていこうと心に誓い能登を後にしました。

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