おおずの元気がんばるひと

59／63

スプリング
西川幸江(さちえ)さん

私たちスプリングは、一人一人が自分らしく生きるために、誰でも潜在的に持っているパワーや個性を発揮する「エンパワーメント」を目指す会として平成22年に結成し、今年で15年目を迎えます。「春」「泉=湧き上がる」「バネ=伸びあがる」から「スプリング」の名を付けました。
防災や男女共同参画など「思い」を発信する場を作ろうと、アサーション(自己表現)トレーニングや交流分析の勉強会、子供を対象とした防災教室などさまざまな活動をしてきた会ですが、現在の主な活動は小学校や幼稚園などでの絵本の読み聞かせです。
「本は心の栄養」といいますが、本はただそこにあるだけでは栄養にはならないのではないかと思います。そこで私たちは、絵本に込められた作者の思いを、読み聞かせによって子供たちに届けています。読み聞かせをきっかけに子供は自分で本を読めるようになっていきます。読み聞かせは、言葉や文字の習得といった子供の成長にとても有効だと思っています。
私自身、幼い頃は内気でしゃべるのが苦手、本ばかり読んでいるような子供でしたが、本と関わる中で人との関わりも増え、大人になってから、読み聞かせの活動を通して自分の思いを伝えることができるようになりました。
絵本を通してメンバーや子供たちと心がつながる喜びで、自分もパワーが湧き上がるのを感じています。これからも楽しくスプリング!していきたいと思います。