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自治体の皆さまへ

災害派遣を終えて

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愛媛県大洲市

第5班…活動期間 3月11日(月)~20日(水)

農山漁村整備課 佐々木康隆(やすたか)
上下水道課 田岡久志(ひさし)
商工産業課 河野涼平(りょうへい)
※所属は派遣当時

私たち第5班は、石川県輪島市で「避難所運営」の支援を行いました。
能登半島を北進するに従い景色は一変し、波打つ道路、倒壊した家屋群が次々と目に飛び込み、言葉を失うと同時に気力が奪われていく思いでした。
担当となった避難所の「鵠巣(こうのす)小学校」では、給水活動や物資配給、ボランティア活動の受け入れなど避難者の生活支援全般に関する業務を久万高原町の職員と24時間交代体制で行いました。
避難者は、自主的に避難所での役割やルールを作っており、全てを行政任せにすることなく官民一丸となって運営の改善に努めていました。
また、区長さんたちは毎日のように避難所を訪れて生活状況を確認したり、全ての避難者が仮設住宅に入居できるよう行政へ要望したりと精力的に動き、支援業務に当たっている輪島市の職員も、家族と自宅を失い避難所生活をしながら勤務している状況でもつらい顔一つ見せず、被災者を気遣い笑顔で対応していました。
住民からは不満ではなく、常に感謝の言葉が返されていて、地域の絆、そして市民と市職員の理想的な距離感と関係性を感じました。
被災地の生の現場で、見て、肌で感じたことを、今後高い確率で発生するであろう南海トラフ地震の対策に役立てなくてはならないと思います。
最後に、「嫌々来られても被災者はうれしくない」「後に続く派遣職員が少しでも楽な気持ちで行けるように」との思いから全員笑顔で出発し、元気に帰還できたことを誇りに、これからも職務に励みたいと思います。
一日も早く被災地のみなさんに、当たり前の平和な日常が戻りますように。

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