近年、「ChatGPT」などに代表されるように生成AI(※)が目覚ましい発達を遂げています。そして、実は日本の司法試験や医師国家試験などにおいても、すでにChatGPTが合格点を獲得しているのです。
先日、日経新聞が今年の東大入試をChatGPTに解かせた結果が公表されました。結果として最終的な合格点には少し及ばなかったものの、科目別に見ると英語では東大合格者の中でも最上位層の成績を収めました。一方で、古文や数学、物理などではほぼ得点することができず、AIの得意な領域と苦手な領域がはっきり分かれた印象です。
今回この調査を紹介したのは、今後AIの発展に伴って教育の在り方も変わっていくと考えているからです。実際、私も仕事で英語の文章を読み書きする際には、ほぼChatGPTで対応できていることを踏まえると、かつて多くの英単語の暗記に苦労した時間は何だったのかと考えさせられます(笑)。
もちろん英語教育が不要だという安易な結論を述べたいわけではありません。しかし、やはり人間にはAIに代替されない能力やスキルを磨いていくことが重要であり、今後そういった観点から教育の見直しも必要になるかもしれませんね。
(※)生成AI…学習した情報を基に新たな情報を生み出すことができる人工知能
<この記事についてアンケートにご協力ください。>