おおずの元気 がんばるひと

56／60

ぷらいまりぃ
代表　二宮美絵(みえ)さん

農家の後継ぎである夫との結婚を機に県外からほぼ身一つで大洲に移り住んだ私は、5人きょうだいの末っ子が1歳になった頃から家業を手伝うようになりました。
初めは本当に「手伝い」という感じでしたが、平成28年から愛媛県の「一次産業女子ネットワーク・さくらひめ」に参加し、同じように農業に携わる女性たちとの横のつながりを持つようになったのをきっかけに、世界が広がったと思います。
農業を通していろんな人と関わることで多くの学びやモチベーションを得ることができ、それまでイメージしていた「農家の嫁」として漠然と野菜を育てるのではなく、自分で考えて楽しく野菜作りに取り組むようになりました。
もともと人と関わるのが好きな性格というのもあり、さくらひめで出会った大洲・内子の生産者仲間5人で「ぷらいまりぃ」を結成。松山のマルシェなどでの農作物販売やSNSでの情報発信を始めました。仲間たちと関わり、消費者と直接お話しすることで、さらなるパワーを得られています。
コロナ禍などで遠方でのマルシェへの参加は減りましたが、農家の日常をつづっている自農園のSNSで都会に住む人たちとやり取りをするうちに、農業が盛んで自然あふれる大洲の魅力を再認識し、昨年から自農園のビニールハウスでぷらいまりぃのマルシェを始めました。畑や土を身近に感じながらおいしい農作物を手に取ってもらうことで、農業のイメージを変えていけたらと考えています。