愛顔(えがお)のジュニアコーチ
岩永 鉱明(こうめい)さん
県の地域ぐるみ手づくり選手育成事業にてコーチとして大洲に赴任。
子供たちからは頼れる兄貴分として悩み相談も引き受ける。大分県出身の23歳。
■カヌーの楽しさを大洲のみなさんに
私がカヌーに出会ったのは小学校5年生の時でした。出身の大分県豊後高田市は大洲と同じようにカヌーが盛んな土地で、体験する機会に恵まれた私は、それまでサッカー少年だったのがみるみるうちにカヌーに引き込まれていきました。
それから大学までカヌー漬けの生活を送り、卒業後も関連した仕事に就ければと考えていた時に、愛媛県からジュニア育成コーチとして働いてみないかと声をかけてもらい、今年の4月からこの大洲で選手兼コーチとして子供たちと一緒に肱川で汗を流しています。
この肱川は水量も多く、流れをさかのぼることで負荷をかけたトレーニングができますし、上流にはレースができる鹿野川ダム湖があり、カヌー競技にとっては日本でも有数の環境だと思います。この環境の中で日本トップレベル、また世界で戦える選手の育成に携われることは、プレッシャーもありますがやりがいも感じます。初めてのコーチングで小・中学生にわかりやすく教えることに難しさも感じましたが、年があまり離れていないこともあってか、4カ月たった今では親しみを持って接してくれて、私もかわいい弟や妹ができた気分です。
大会で勝てる選手を育てることはもちろん大事ですが、より多くのみなさんに水に親しみ、カヌーに親しんでもらえることも大事だと考えています。この肱川という素晴らしい清流でカヌーを楽しんでくれる人が増えるように、カヌーとのさまざまな出会いの場を作れたらと思っています。
現在は10月に佐賀県で開催される国民スポーツ大会(旧国民体育大会)に出場が決定し、入賞目指してトレーニングを積んでいます。私の他にも大洲市から高校生を含めて5人が出場しますので、ぜひ応援をお願いします。
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