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自治体の皆さまへ

合併20周年を迎えて新年のごあいさつ

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愛媛県大洲市

年頭にあたり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
平成17年に4市町村が合併し誕生した新大洲市は、早いもので今年の1月11日に合併20周年を迎えます。この10年の大洲市を振り返りますと、愛顔(えがお)つなぐえひめ国体の開催や市内全域への光ファイバ網の整備、そして、地域の歴史的資源を活用しながら保全する持続可能な観光まちづくりが国内外から高く評価され、大洲市の知名度が飛躍的に向上するなどさまざまな出来事がありました。
一方で、平成30年7月7日には西日本を中心に広範囲にわたる記録的な豪雨により、肱川流域の風景を一変させる過去に経験のない甚大な被害が発生し、市民の皆様と共に「がんばろう大洲!」を合言葉に、「チームおおず」で一丸となって復旧・復興に取り組んでまいりました。全国の多くの皆様から温かいご支援を賜るとともに、国土交通省並びに愛媛県のご尽力により、激特事業による堤防の嵩(かさ)上げや築堤など、河川改修事業が集中的に実施され、治水安全度が高まるとともに復旧・復興事業につきましては概(おおむ)ね完了いたしました。また、新型コロナウイルス感染症により、従来の生活のあり方や、経済、労働、教育、地域活動など、様々な分野や社会システムにおいて、大きな転換点となりましたが、新たな出発点にもなりました。さらに、学校施設の耐震化、空調設備の整備やALTの増員など教育環境の整備、18歳までの子ども医療費や第2子以降の保育料の無償化など子育て支援策の拡充にも取り組むことができました。
現在、大洲市におきましては、急速な人口減少と少子化、生産年齢人口の減少が進行していますが、未来を担う子供たちが夢と希望を抱き、ふるさとを誇りに思うまちづくりを推進してまいります。肱川の豊かな自然や地域資源を活用したかわまちづくりのほか、市民文化会館も令和11年度の供用開始を目指して準備を進めています。
また、昨年6月に策定した長浜港内港埋立事業基本計画に基づき、内港を埋め立てて約8.4haの土地を造成し、道の駅やスポーツ・レクリエーション施設、老朽化した公共施設を集約した複合公共施設などを整備する事業を推進します。
さらに、山鳥坂ダム建設の本格化に伴い、山鳥坂ダム・鹿野川ダムの2つのダム湖を中心とした地域の資源をどう活用するか、叡智(えいち)を集めて地域振興ビジョンを検討してまいります。
大洲市には、豊かな自然や歴史・文化など世界に誇れるたくさんの地域資源がございます。それぞれの地域の元気が、大洲市全体の活性化につながりますので、引き続き市民の皆様の一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、今年の干支は「乙巳(きのと・み)」にあたり、これまでの努力や準備が実を結び始める時期を表しています。本年が市民の皆様にとりまして希望に満ちた実り多き一年となりますよう心から祈念申し上げます。
大洲市長 二宮隆久

新年明けましておめでとうございます。市民の皆様には輝かしい新春をお迎えのことと心よりお喜び申し上げます。
新市が誕生して20年が経過した今、思い起こせば本市は多くの変革と成長を遂げてまいりました。特に昨年は持続可能な観光の国際的認証機関であるグリーン・デスティネーションズが認証する「世界の持続可能な観光地アワード」にて大洲市がシルバーアワードを受賞するなど、本市のまちづくりが世界から評価をいただいたところでございます。
現在、市内外や県外の方々をはじめ、海外からも多くの方々に来訪いただくほか、各種団体からの視察も増えており、本市の取り組みが今後の地域経済の活性化や市民生活の向上など、大洲市発展の礎になるものと期待をしているところです。
一方、この10年を振り返りますと多くの困難な時期がありました。平成30年7月豪雨災害では5名の尊い命が失われ、また、住家や事業所の浸水被害が約4,000棟にも及ぶなど過去に経験のない甚大な被害を受けたことは未だ鮮明に記憶に残っております。さらに約3年間にわたって猛威を振るった新型コロナウイルス感染症への対応、南海トラフ地震臨時情報の発表による地震災害への危機感の高まりや備えなど、新たな対策に奔走した時期もありました。しかしながら私たちのまちは、これら困難に対し地域が一丸となって様々な困難を乗り越え、より強く、よりしなやかに成長を遂げてまいりました。
これからの10年間、あるいは20年間では、少子高齢化社会の進展と、今後確実に見込まれる人口減少という大きな難題に対処していかなければなりません。本市では自然減にとどまらず社会減も深刻となっています。人口減少に歯止めをかけるためにも、1次産業の振興や2次産業の活性化、また、企業誘致による雇用の確保は喫緊の課題と言えます。
市議会としましても、今まで以上に多くの市民の皆様の声を聞き、地域の実情を細かく捉え、何が今必要なのかを吟味し、市政へ反映できるよう取組むとともに、未来を担う若者の声をどう市政に届けることができるのかを検証し提言していきたいと考えております。二元代表制の一翼を担う市議会として、市長と常に緊張感を保ちながらも、共に未来を見据えこれからの行政課題に対して真摯に向き合っていくことが市民福祉の向上や市政の発展に繋がるものと考えています。
これまで大洲市議会では、タブレット端末を取り入れたDX推進を図るとともに、昨年には議員定数の削減という決断を行ってまいりましたが、今後も市民の皆様のご期待に応えるために、議員一人ひとりが、自ら自己研鑽(さん)に努め、さらなる議会改革へ誠心誠意全力を傾注してまいりますので、なお一層のご支援・ご協力をお願い申し上げます。
結びに、本年が市民の皆様にとりまして幸せで実り多く、さらなる飛躍の年となりますことを心より祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。
大洲市議会議長 村上松平

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