いままでの20年。これからの20年。
大洲市と同じ二十歳の二人、そして地域のみなさんに大洲への思いを聞かせてもらいました。
■どこにも負けない大洲の魅力をPRして
小学校入学時は学年に自分一人しかおらず、1歳下の弟と2人のクラスだったこともあり友達を作るのが得意ではありませんでしたが、統廃合により4年生で肱川小学校に通うようになったことで、たくさんの人とつながれるようになりました。
中学3年の時に豪雨災害で学校が被災。お世話になった自衛隊や警察、消防のみなさんに憧れ、大洲で人を助けられる仕事に就きたいと思うようになりました。その中でも一番地元に寄り添うことができると思い、昨年度から大洲地区広域消防事務組合で消防士として働いています。
大洲はどこにも負けないくらい自然が豊かで人が温かい。最近では新しいお店も増えて買い物や飲食などの面でも生活しやすい環境が整ったまちだと感じます。大洲の魅力や住みやすさをもっと知ってもらい、若い人が増えてくれるといいなと思います。
山下 虹斗(ななと)さん
■人の温かさと自然、伝統を大切に
平成30年7月豪雨災害の時に活躍する赤十字の看護師さんたちを見て、看護師を目指すようになりました。現在は帝京第五高校の看護科に通いながら看護師の国家試験に向け勉強中です。実習では大洲の病院にも行きました。毎日、患者さんとお話したり病院スタッフのみなさんと共に患者さんへのケアを行ったりする中で、改めて大洲のみなさんの温かみを感じました。
大洲の魅力は、とにかく自然が豊かなこと。私は山間部に住んでいるのですが、今の楽しみは家の周りにすむ鳥たちとのふれあいです。毎朝10羽ほどのヤマガラがやってきて、朝は窓をつつく音で起こされます。手のひらに乗ってヒマワリの種をついばむ姿に癒される毎日です。
最近は人口が減って地域の行事が少なくなったと感じます。牛鬼など伝統的な行事がずっと守り続けられる大洲であってほしいです。
窪地 結衣(ゆい)さん
■かがやく地域を子供たちへ
「長浜未来協議会(通称:ミライズ)」を立ち上げて約1年が経ちました。後継者不足や耕作放棄地に悩む農業を盛り上げたいという気持ちで地域の若手農家を中心にスタートし、現在では地元の企業と商品開発などでコラボレーションするなど横のつながりも増えてきて、少しずつではありますが関係者を含めてみんなの熱気が高まっているのを感じています。
私たちのスローガンは「いきいきと輝く誇れる長浜を次世代へ」。いま大洲市は注目度が高まっている時期にあると思います。この長浜地域も長高水族館が人気ですし、内港埋め立て事業による道の駅整備にも期待しています。これからもしっかりと情報発信を続けながら、未来を担う子供たちにいつまでも住み続けたいと思える地域を残してあげたいですね。
津田 俊太郎(しゅんたろう)さん
■いつでも夢を語れるように
3児の母として忙しい毎日を過ごしていますが、私の住む地域には児童館など子育て関連の施設が多くあり、気軽に利用できたこともあって、サポートを受けながら充実した子育てができていると感じます。
私自身も市外の児童施設で働いていて、たくさんの子供に関わる中でそれぞれの個性に応じた接し方をもっと良いものにしたいと、以前に学んでいた保育の勉強を再びスタートすることを目標にがんばっています。こんな夢や目標を大人や社会人になっても話せることは大事だと思いますし、そういった環境であるように子供たちに接しています。
これからも子供たちがのびのびと自分らしく育つことができ、夢を語り合えるふるさとであってほしいなと思っています。
甲畑 桃(もも)さん
■未来のためにみんなが集う場を
私たちの住む河辺地域は、高齢化と人口減少が著しく、地域の役員などの担い手不足が課題となっています。
しかし、河辺には「本当の田舎」ならではの良いこともたくさんあります。例えば、静かで自然が豊かなことや朝晩の温度差が大きく質のいい農産物ができることです。そんな環境の中で何か一つでも魅力のあるものを作り出すことができれば、地域を存続していけるのではないかと考えています。夏は涼しく過ごしやすいので、空き家を改修して短期滞在の若い人を呼び込むとか。
また、今後ダム建設関係の道路工事が完成すれば交通の便も良くなり、風景も変わってくるのではないかと思います。それをうまく利用して何かできないか…地域を良くするためのアイデアはたくさん浮かんできます。
私たちだけでなく住民のみなさんそれぞれが地域の未来について考え、アイデアを持っていると思います。それらを持ち寄り、みんなで気軽に集える場を作り出せればと考えています。
長岡 盛光(もりみつ)さん
中津 博文(ひろふみ)さん
岡崎 茂(しげる)さん
現在、大洲市は、人口減少や少子高齢化によるさまざまな課題を抱えています。
しかし、お話を伺うとみなさんそれぞれが自分の住むまちに愛着を持ち、未来に希望を持っていることが強く伝わってきました。
思い描く未来はそれぞれ違っても、同じまちで暮らすみんなで一緒に前を向き、10年後、20年後もきらめき続ける大洲を目指していきましょう。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>