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健康手帳Vol.328

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愛媛県新居浜市 クリエイティブ・コモンズ

新居浜市医師会提供

■HPVワクチン(定期接種とキャッチアップ接種)
子宮頸(けい)がんは年間約1万人が罹患(りかん)し、約2,800人が死亡しており、患者数・死亡者数とも近年増加傾向にあります。
子宮頸がんの95%以上は、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因です。子宮頸部に感染するHPVの感染経路は、性的接触と考えられます。HPVはごくありふれたウイルスで、性交渉を経験する年頃になれば、男女を問わず、多くの人々がHPVに感染します。そして、そのうち一部の女性が子宮頸がんを発症することになります。HPVワクチンはその感染を予防しますが、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められません。したがって、初めての性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。そのため、HPVワクチンの定期接種は小学校6年生(12歳)から高校1年生相当(16歳)の時期に設定されています。
日本では、2013年から、副反応問題のため接種勧奨の差し控えが9年間続いていましたが、HPVワクチンの効果と安全性に関する多くの知見が得られたため、2022年4月より定期接種の積極的接種勧奨が再開されました。さらに接種機会を逃してしまった女性への「キャッチアップ接種」も開始されています。対象者は、1997年4月2日~2007年4月1日生まれの女性で、過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない人です。この貴重な機会を活かし、ワクチン接種を受けることを強くお勧めします。子宮頸がんの予防に積極的に取り組み、健康を守りましょう。

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