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新居浜ものづくりマイスターを紹介 未来へつなぐ 名工の技

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愛媛県新居浜市 クリエイティブ・コモンズ

市のものづくり産業を支える卓越した技能や技術を持った人を「新居浜ものづくりマイスター」に認定しています。今回は令和5年度に認定された3人を紹介します。

◆稲見安政(やすまさ)さん(レイズアクト株式会社)
稲見さんは7月より新体制となったレイズアクト株式会社(旧株式会社東新製作所)にて取締役工務部長を務める。業務は、地元の化学メーカーや電力会社などのプラントメンテナンス全般に関するもので、工務部門の統括として現場の管理監督者、作業員を指揮している。
日々大切にしていることとして、共に働く仲間とその家族のことを意識しながら安全第一を心掛けている。メンテナンスでは、回転機の保守、配管や機器の補修工事を短納期で対応し、プラントの安定操業を支えている。若い人が定年まで働けるよう会社の安定経営を目指し、前身の設立から節目の100周年まであと27年。自身はその頃80歳を超えるが、生涯現役で働きたいと笑顔を見せた。

◆大石憲一(けんいち)さん(株式会社大石工作所)
現在、社長を務める大石さんは、大石工作所入社後からこれまで数々の資格を取得し、さまざまな現場業務や監督業務を経験してきた。現場業務に従事し培ってきた経験を生かし、5S活動や溶接ヒュームなど作業環境の改善や社員への助言・指導に積極的に取り組む。現場で作業する機会は少なくなったが、SDGsや脱炭素、CO2削減といったトレンドを的確におさえつつ会社運営を行っている。
近年は、企業と従業員の結びつきの強さを数値化したエンゲージメントの向上やプラントメンテナンス技術者育成講座に携わるなど、次代を担う人材育成にも取り組んでおり、将来社内から「新居浜ものづくりマイスター」になれる人材を育てていきたいと意気込む。

◆近藤敬子(けいこ)さん(近藤酒造株式会社)
近藤酒造は新居浜にある唯一の蔵元であり、近藤さんは愛媛県唯一の女性杜氏(とうじ)。味わいがあり辛口なのが特徴の「華姫桜(はなひめさくら)」「群青(ぐんじょう)」などの製造に日々励んでいる。酒造りは「一麹(こうじ)、二酛(もと)、三造り」と言われ、製造過程で様々な化学反応が起こるが、麹はでんぷんを糖に、酵母は糖をアルコールに変える「並行複発酵」が同時に行われることが酒造りにおいて難しいポイントだという。温度管理は特に重要で、0.5℃単位で管理を行い、発酵する際の泡が弾ける音の変化も機敏に感じ取る。
近年では造った酒が祭礼時に神社に奉納されるようになり、「厄除けや神前式などの神事で誰かの人生の節目に自分が造ったお酒が使われると嬉しい」と話してくれた。

問合せ:産業振興課
【電話】65-1260

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