■人馬一体で国体の舞台へ
第78回国民スポーツ大会 馬術競技 ダービー競技 出場
松本 佳奈(まつもとかな)さん
第78回国民スポーツ大会において、馬術競技のダービー競技に愛媛県の代表として松本佳奈さんが出場しました。
エヒメ乗馬クラブを運営する家に生まれた松本さんにとって馬は幼少期から身近な存在。小学生のときに馬術大会へ出場したことをきっかけに本格的に馬術の道へ進みました。高校生のときには栃木国体にも出場しました。今年度からは新居浜市役所に就職し、仕事と馬術を両立した生活が始まりました。
二度目の国体となった今回は、初めて成年女子の部での出場となりました。競う選手にはプロの騎手も含まれ、格段にレベルが上がります。また、種目も初めての挑戦となるダービー競技。障害物を越える際のミスの少なさとタイムを競い合います。かつてないほどの緊張が馬にも伝わったのか、馬とタイミングが合わず力を出し切ることができませんでした。しかし、尊敬する選手の技を実際に見ることができ、得るものも多かった今大会。「次はもっと良い成績を残すために練習したい」と意気込みます。
松本さんは人と馬の触れ合いを大切にしています。それは、クラブ会員との交流のほか、クラブが不登校やコミュニケーションが苦手な子などを受け入れ、馬や人と交流できる施設として活動をしてきたためです。松本さんは「クラブで出会った人たちが自分が調教した馬を褒めてくれること」がやりがいだと語ります。
今後の抱負は「馬と絆を深め、共に成長し、国体などの大きな大会で活躍すること」と話す松本さん。どんな障害物も人馬一体で乗り越えたいと全国の壁を見据えています。
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