市民の健康寿命延伸を図るため、「健康づくり推進本部」を設置しています。
目標を「高血圧予防対策の徹底による健康寿命の延伸」と定め、高血圧予防対策として運動・食事・セルフチェックのポイントなどの情報をお届けしてきました。
今回は、最終回の「まとめ」です。
◆高血圧は心臓病・脳卒中・慢性腎臓病の危険因子
心臓は毎日10万回動き、全身に血液を送り届けています。高血圧になると血液を送り出す力が強すぎるため、血管を傷つけ、傷んだ血管が硬く狭くなります。その結果、血管が破れたり詰まったりするなど、体を動かす大事な臓器に障がいを起こします。高血圧の放置は、心臓病・脳卒中・慢性腎臓病を引き起こす危険が高まります。
▽高血圧を放置すると、これらの危険が高まります
・心臓病
・脳卒中
・慢性腎臓病
◆健康寿命を延ばすには、高血圧予防が大切
新居浜市の総医療費の約4割が、脳血管疾患・心疾患です。脳血管疾患・心疾患は、医療や介護が必要な状況を引き起こします。その危険因子の一つが高血圧です。
新居浜市国保の特定健診の結果から、約4割の人が高血圧に当てはまり、そのうち治療していない人は約6割と、高血圧を放置している人が多い状況です。動脈硬化を進める要因の一つである高血圧の予防は、目に見えない心臓病・脳卒中・慢性腎臓病などの病気を予防し、元気で過ごせる健康寿命を延ばすことにつながります。
▽その他の本市の健康課題
「新居浜市国民健康保険第3期保健事業計画(データヘルス計画)」を策定しました。本市の健康課題などを掲載していますので、ぜひご覧ください。
◆高血圧予防の3つのポイント
高血圧の予防には(1)運動(2)食事(3)セルフチェックから始まる生活習慣の見直しが大切です。
(1)有酸素運動を中心とした1日30分以上の運動
ひとりでできない時は仲間と一緒に!
(2)1日350g以上の野菜摂取と減塩
(3)上腕式の血圧計で自己測定
血圧の目標値は、130/80mmHg未満(75歳以上は140/90mmHg未満)です。
生活習慣の見直しは、若い世代から高齢期までのいつからでもとりかかれます。適切な運動や野菜を中心とした食事を心がけ、体温・体重・血圧のセルフチェックをしましょう。
また、健診では、目に見えない血管の状態を確認できます。病気の早期発見、早期治療のために年1回必ず受診しましょう。
問合せ:健康づくり推進本部 生活習慣病グループ(国保課)
【電話】65-1219
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