■物語(4) 別子鉱山鉄道の機関車
別子銅山記念館の敷地には「別子鉱山鉄道」で使用されていた機関車が保存、展示されています。
明治25年(1892年)ドイツ・クラウス社製の蒸気機関車と、昭和29年(1954年)住友金属鉱山株式会社別子鉱業所製(部品は株式会社日立製作所製)の電気機関車です。
別子鉱山鉄道は、明治26年(1893年)開通の鉱山専用鉄道で、海抜1,000m余りの断崖絶壁を走る上部線(総延長約5・5km)と平野部を走る下部線(総延長約10・5km)の総称で、日本で最初の索道(※)を併用した山岳鉄道です。上部線は明治44年(1911年)に廃止されましたが、下部線は、昭和4年(1929年)から25年間、鉱山専用鉄道から地域の人々が利用できる「地方鉄道」としても利用されるなど、昭和52年(1977年)まで80年以上にわたり新居浜の大動脈として大きな役割を果たしました。
※索道…上部線の起点(石ヶ山丈)と下部線の終点(端出場(はでば))をつなぐロープウエー。鉱石や生活用品を運搬していました。
問合せ:別子銅山文化遺産課
【電話】65-1236
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