国の文化審議会は3月15日、大島地区にある村上家住宅主屋外2件について、国の登録有形文化財とするように文部科学大臣に答申しました。答申後に行われる官報告示を経て、正式に登録される見通しです。
▼新たな国の登録有形文化財へ
登録されるのは、個人が所有している「村上家住宅主屋」「村上家住宅表門及び南塀」「村上家住宅御成門及び東塀」の3件です。
村上家住宅は、1762年(宝暦12年)に記された資料の中に、書院や湯殿の改修を検討している内容が残されていることから、それよりも前に、藩主を迎えるための設えを持つ、庄屋の建物として創建されたとみられています。
今回の答申にあたり、古民家などの学識経験者として文化財保護審議会委員であった香川大学の釜床美也子先生は「村上家住宅は、これまで部分的な改修は行われているが、創建時の間取りの骨格を残しており、江戸時代中期における東予地方の庄屋の屋敷構えを伝える価値のある建物であり、改めてその価値が認められたことと思います」とコメントを寄せました。
なお、敷地内に入ることはできませんので、ご注意ください。
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