■昭和通りと公営バス
この写真は、左に昭和通り、右に敷島通りを写しています。撮影場所は、のちに西原町に開設された別子百貨店(別子大丸)付近です。
市政だよりの前身である「郷土研究」の第110号(昭和13年)によると、「舗装道路を持たない新居浜も昭和通を中心に市内県道が近く舗装実現の運びとなった。泥と埃から救われるのも嬉しいが、舗道漫歩の感触を胸に描いて待ち遠しい」とあり、第118号(昭和14年)には「高木から昭和通を経て、住友病院前を通過して、地蔵口に至る県道の舗装は近く完成します。バスの乗り心地は勿論、市街の体裁も良くなりました。」とあります。写真は砂利道なので、昭和12年ごろに撮影されたと思われます。東に向かうバスは昭和10年開通の新居自動車交通組合(新居浜町と西条町で組織)が運営する「新居バス」、こちらに向かって進んでいるバスは昭和11年開通の東新自動車交通組合(新居浜町と川東五ヶ村で組織)が運営する「東新バス」のようです。
この写真や昭和初期の史料から、当時の新居浜の道路事情や住民の足として活躍する公営バスの存在が分かります。
※詳しくは本紙をご覧ください。
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