新居浜市長
古川拓哉
明けましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、輝かしい新春をお健やかにお迎えのことと心からお慶び申し上げます。さて、昨年を振り返りますと、私自身、市民の皆さまの力強いご支援と温かいご厚情をいただき、市政運営への挑戦をスタートさせていただいた年でございました。市民の皆さまから寄せられた期待と信頼にお応えするため、そして「故郷に錦を飾るのではなく、故郷で錦を織りたい」という初心を忘れることなく、市民の皆さまの幸せの追求を目指したまちづくりに努めてまいります。
現在、本市は少子高齢化に伴う人口の減少、地域経済の縮小や地域コミュニティーの希薄化など、さまざまな課題に直面しています。こうした状況から目をそらすことなく、本市が本来持つ潜在能力を引き出すことで、一つずつ課題を乗り越えながら、未来への確かな道筋をつけていかなければなりません。私は、そのための基本姿勢について、次の3つのテーマを掲げ、今後のまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
まず一つ目は「常に挑戦するまち」です。私たちを取り巻く社会環境が大きく変化する中、将来世代にしっかりと引き継ぐことのできるまちづくりを目指すためには、変化の波をいち早くキャッチし、スピード感を持って、たゆまぬ変革を行い、市民の皆さまと共に新たな時代を切り開くための市政運営にまい進します。
二つ目は「目指せ、愛媛ナンバーワンのまちづくり」です。本市には四国随一の工業都市として、他地域の追随を許さない強固な地域経済の基盤があります。また、歴史を振り返りますと、そこには地域の環境対策を含めた、先人たちの英知と高い志が成し得た唯一無二の轍わだちが残されています。本市が持つポテンシャルをまち全体で再認識し、四国トップクラスの「ものづくり産業」を中心とした地域経済力を要に、まちを構成するさまざまな分野に波及させてまいります。
そして三つ目は「笑顔あふれる、人にやさしいまちづくり」です。どんなに経済が潤っていても、どんなにまちが整備されていても、優しさや温もりが感じられないまちに、持続可能性があるとは思えません。多くの皆さまの、たくさんの笑顔をつくるために、優しさあふれるまちづくりを目指します。
こうした私のまちづくりの基本姿勢を確実に、そして誠実に実現するためには、私一人の力で実現することはできません。全ての市民の皆さまの英知を結集し、「新しいにいはま」の実現に向けて、全力で取り組んでまいる所存でございますので、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、市民の皆さまのご多幸、ご繁栄を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつとさせていただきます。
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