■パリパラリンピック2024 女子マラソン視覚障害クラス 伴走者
山下 克尚さん(横灘団地)
Katsutaka Yamashita
パリパラリンピックという大舞台で活躍を見せた山下克尚(かつたか)さん(30)。山下さんは、女子マラソン視覚障害クラスで銅メダルを獲得した道下美里(みさと)選手の伴走者を務めた。伴走者は、選手の目となり、選手が人生を賭けて挑むレースを背負う責任重大な役割だ。「パラリンピックの舞台で走れる喜びと、それを上回る緊張とプレッシャーがありました」と当時の心境を語る。山下さんが伴走者を務めたのはレース前半で、その区間は、レースが大きく動いた時間だったという。
「後ろのライバル選手との距離が少し離れた時、その選手を引き離す判断をしたことが、勝負を決めるポイントになりました。後半の伴走者に交代した時点では、その判断が良かったのか分からない状況で不安でしたが、最終的な結果を聞いた時、自分のすべき仕事をできたのかなと、ほっとしました」と振り返る。次の目標について、「4年後のパラリンピックに若手の選手を多く連れて行けるよう、選手を育成し、日本全体のブラインドマラソンのレベルを上げていきたいです」と語る姿が輝いていた。
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