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[特集]性別にかかわらず職場でも家庭でも輝く(1)

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愛媛県東温市

女性の活躍推進や仕事と家庭の両立支援等に取り組む事業所を県が認証する制度「ひめボス」。
ひめボス基本認証を取得する事業所が、女性の活躍推進や仕事と家庭の両立支援等について一定の実績を上げた場合、最大20万円の奨励金が支給されるが、則之内にある「(株)フジコソ」は、県内で最初に奨励金の支給を受けた。自動車、電機、食品など幅広い製品の自動省力化製造装置を製作する同社は、男性が多い機械業界において女性の活躍推進や社員が働きやすい環境の整備などにより成果を上げ、注目を集めている。

◆直面していたのは、人手不足。
応募がない、育成できない、定着しない。
慢性的な人手足に直面し、かつては事業縮小まで考えた。しかし、幅広い生産業界から必要とされている仕事であるため、なんとしてでも事業を継続させたいという思いがあった。
そんな時に入社したのが、冨岡さんだ。

◆女性も、技術職ができる。
技術職として入社した冨岡さんの活躍から「術職=男性」という固定概念が変わり、「女性の活躍が会社の将来の一助になる」と藤社社長に思わせた。ただ、女性は妊娠や出産などのライフイベントによる不安が大きい。女性が活躍できるように、会社が仕事と家庭との両立を支援する「両立支援」に取り組む必要があった。そこで育休を取りやすい環境づくりや、ノー残業デーの設定、子の看護休暇、短時間勤務の導入、社員の意見の共有や吸い上げを行う各種座談会などを行った。変化に後ろ向きな社員がいても、経営者が強い意志で決断して進めることが、古い慣習を断ち切って成果を出す秘訣だという。

◆会社が求める人材からの応募数が増加。
両立支援に取り組んだことで応募者数が増加し、会社が求める質の高い人材が得られるようになった。「日々切迫した状況でしたが、余力が生まれて、社員の育成ができるようになりました」と冨岡さんは変化を振り返る。
若者の採用・育成に積極的で、若者の雇用管理の状況などが優良な中小企業として、令和4年、5年に「ユースエール企業」に認定された。「その他の生産用機械・同部分品製造業」での認定は、四国初である。

▽応募者数の推移

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