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松野町(地域教育プロデューサー)× 下関市(地域おこし協力隊) 二刀流への挑戦

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愛媛県松野町

松野町地域教育プロデューサー 六車 浩二

【松野町との出会い】
私は新聞社印刷工場で工場内生産・建物設備の保守・改善業務に携わり、2017年4月定年退職後に大学院に進学、印刷工場内の課題を解決できるアイデアの実現に向けた研究をしながら、技術顧問(非常勤)として工場内技術者の育成に取り組んでいました。縁あって2020年10月(当時63歳)に「地域おこし協力隊」として着任、昨年4月からは学校と地域の橋渡し役、つなぎ役として地域の教育課題解決のための企画・調整・運営等に取り組む「地域教育プロデューサー」として今までに培ってきた知識や経験を活かしながら活動してきました。

【松野町での活動内容】
過疎化・高齢化が深刻な地域での課題解決はハードルが高く柔軟な発想が必要とされますが、私の場合はICT支援を切り口にして以下のような活動をしてきました。

〇小中学校の出前授業
パソコンへのアプリインストールが不要なプログラミング用クラウドサービスと教育用に開発された小型マイコンを使ってロボット制御プログラミング教室を開催、他にもAR・VRアプリや360度カメラを使った町内観光スポット紹介コンテンツを制作。

〇愛媛大学と連携した農作業ロボットの早期社会実装に向けた研究
農作物収穫コンテナを人に自動追従させながら搬送させる低価格導入可能なロボットを研究、研究室ゼミで学部生へ関連制御技術の講義も担当。

〇世界規模の非営利プログラミング道場「CoderDojo」
開発中の農作業ロボットで主要制御電子部品となっているマイコンをメイン教材に使用、地域課題解決に密接したIT教材で電子工作・プログラミング教室を開催、サツマイモの6次産業化プロジェクトに協力してサツマイモ収穫コンテナを搬送するロボットを試験走行。

【100年後も持続可能で活力のある「里」への挑戦】
10月からは、下関市の地域おこし協力隊としての活動がメインになりますが、松野町で地域教育プロデューサー(再来年の3月までの任期)として引き続きお世話になります。
美しい山、海、川、温泉などの豊富な自然環境がある下関市豊浦町を中心に、地域の伝統的産業、資源や伝統的文化を大切にして先端技術と伝統的技術を融合、自然環境と地域の人の暮らしが持続可能であることを実証することを目的とすると同時に、日本各地や世界中の思いを同じくする方々と交流し情報が交換できるプラットフォームづくりを目指す「合同会社 有機の里」で週4日程度(119時間/月)活動する予定です。
松野町に限らず、全国的に人口減少や高齢化が深刻な地域が多く、100年後も持続可能で活力のある里づくりなど地域の課題を解決できる人材育成が急務です。65歳超の地域おこし協力隊は極めて稀ですが、社会のつながりを意識しながら、広く社会に貢献できる人材育成に貢献できればと考えています。

*9月26日(火)17時30分~役場庁舎2F大会議室で協力隊(井上・六車)活動報告会開催

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