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愛媛県松野町

◆乗り合いタクシー運行 実証実験スタート(令和5年8月3日更新)
過疎化高齢化が進んでいる松野町では、自動車を所有していない高齢者だけの世帯が年々増えていて、通院や買い物など日常的な移動の手段を確保することが重要課題となっています。その対策として、町内を巡回するコミュニティバスを4系統運行していますが、「コースが限られている。」「便数が少なく必要な時に利用できない。」などの問題があり、残念ながら根本的な解決には至っていません。
また、JR予土線や宇和島自動車の路線に関しても、駅や停留所と自宅や目的地との間の交通手段がないため利用しづらく、それが列車やバスの乗客数の低迷の原因にもなっています。
このような移動に関する問題の解決策になるのではと、全国各地で期待を集めているのが、オンデマンド交通と呼ばれる行先や乗降時刻を自由に設定できる乗り合い型の旅客運送システムです。松野町でも、愛媛県およびシステム開発事業者のコミュニティモビリティ株式会社(本社:東京都)と連携して、8月1日から12月末までの期間で、このシステムが有効かどうかを確認する実証実験に取り組むこととしました。
その内容を簡単にご説明します。利用者が、専用アプリか電話でタクシーの配車を依頼すると、乗降場所や人数、他の利用者の予約状況などをAI(人工知能)が分析して、タクシーを最適なルートで走らせます。このため、コミュニティバスと違って「好きな時に好きな場所に移動」することができ、またタクシーと違って乗り合い型なので料金も安価になるという仕組みです。なお、利用料金は2パターンあって、30日間定額乗り放題プランは3,000円、1回だけのワンタイムプランは大人500円、子ども250円です。ワンタイムプランの場合は、免許返納者等の方に町が交付しているタクシー利用券が使えます。詳細は、各戸へ配布しているチラシをご覧ください。
実証実験の初日となる8月1日には、虹の森公園で出発式を行い、さっそく松丸の増田善吉さんご夫妻が利用者第1号として電話でタクシーを呼び出し、自宅までご乗車いただきました。
今回の実証実験は、サービス提供エリアを、町内でコミュニティバスの運行をしていない地域(松丸・延野々・豊岡地区の全域と富岡・吉野地区の一部)に限定し、4名が乗車できる小型車両2台と9名が乗車できるワンボックスカー1台で運行します。これから5か月間の実証実験で十分な成果が確認できれば、公共交通サービスの主要施策として採用し、エリアを拡張して運用していきたいと考えていますので、まずはひとりでも多くの皆さんにご利用いただき、ご意見やご感想をお寄せいただきますようお願いいたします。

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