■『低温やけど』に気をつけて!
寒さも本格的になってきたので、ご家庭では様々な防寒対策をしているのではないでしょうか?
寒い日は暖房器具が手放せなくなりますが、使い方を間違えると「低温やけど」を起こすことがあります。
◇原因
少し触れるだけではやけどにならない温度(44℃~50℃前後)で、皮膚が直接、数分~数時間にわたって触れ続けることでおこります。
◇症状
はじめは皮膚の赤みやヒリヒリ感などの自覚症状のみで、見た目は軽いやけどです。しかし、実際は長時間温かい物に触れていた事で、皮膚の細胞が大きなダメージを受けており、時間の経過とともに症状が出てきます。徐々に水ぶくれが出来る、皮膚がただれる、ひどい時は、数日~1週間程して患部の皮膚が黒く変色して、かさぶたのようになる場合もあります。
◇治療法
やけどによる炎症を抑えるステロイド外用剤による治療や、特別な創傷被覆材による保存的治療等があります。皮膚の損傷が深い場合、専門の医療機関での治療が必要になります。
「低温やけどかな?」と思ったら自己判断せず、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。
・松野町中央診療所看護師
■中央診療所ドクターより
低温やけどの予防は、暖房器具との距離を十分にとり、寝具の中では直接触れないことが基本です。低い温度でも皮膚に直接当たる時間が長ければ、本人も気づかないうちに皮膚の奥まで損傷してしまい、高温でのやけどよりも重症化してしまう場合があります。
湯たんぽ、カイロ、こたつ、電気毛布、電気カーペット、電気あんか等の防寒グッズ・暖房器具を使用する際は、それぞれの説明書に記載されている正しい使用方法を守りましょう。
◆~やけど応急処置のポイント~
まずは冷却が大事です‼(時間としては10-15分程度)やけどをするとヒリヒリ痛みますが、その痛みを抑えるために有効なことは、やけどした所を乾かさないようにすることです。ご家庭での応急処置としては、やけどした所をラップで覆うという方法があります。やけどを治す意味でも痛みを抑える意味でも有効です。もし家にワセリンがあればそれをやけどした所に塗ると、より乾燥を防ぐことができるので効果的です。
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