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むかしの道具

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愛媛県砥部町

■箱枕(はこまくら)
寝る時に頭を乗せるための道具です。
日本では古墳時代の遺跡から、石や琥珀(こはく)などの素材で作られた死者のための枕が出土しています。また奈良時代や平安時代の和歌から、草や木などの枕が使われていたことがわかっています。
室町時代ごろ、布袋の中にそば殻やもみ殻などを入れ、両端を縛ったくくり枕も誕生したと言われており、江戸時代には、結(ゆ)った髪型をくずさないように高さのある箱枕などが広く用いられました。
箱枕は、木製の台の上にくくり枕を取り付け、首筋に枕をあてて使いました。写真は箱枕の一種で船底枕といい、寝返りが打ちやすいよう底がカーブして揺れ動くようになっています。
明治時代に入ると、男性は断髪令により髷(まげ)を結わなくなり、箱枕は主に女性が使用するようになります。髪型の変化とともに背の低い枕が普及し、昭和初めごろには箱枕は見られなくなりました。(砥部むかしのくらし館所蔵)
(※写真は本紙をご参照ください)

問合せ:社会教育課
【電話】962-5952

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