こんにちは!砥部町地域おこし協力隊の佐伯靖治(さえきやすはる)です。
地域おこし協力隊に着任して一年半が経過しましたが、今になって考えると当初の自分は大いに勘違いをしていたと反省しております。それというのもこれまで、色んなことにチャレンジしてきた経験や自信があったので、移住して間もないのに何でもできる気持ちでいました。さらに、他の地域の活動を見聞きして自分も早く活躍しなくてはと躍起になっていました。
かなり早い段階で上司に「こんな企画があります!」と大演説したのも今では恥ずかしい思い出ですが、真摯に聴いてくださったことには感謝しています。よく考えればわかるのですが、他所から来た人がいきなり「この地域を良くします!」なんて言っても元からいる住民からすれば「何も知らないのに何言っているの?」ってことになりますよね。その辺を当初の僕は理解できておらず、何もさせてもらえないと焦るばかりでした。
そこで、まずは地域に出て町の隅々まで車で走り、お店や施設などの様々な方に挨拶して廻りました。介護施設にも伺ったのですが、当時はまだコロナ禍の余波があり施設に入って注意されたこともありましたし、役場の職員というだけで苦情を言ってくる方もいました。逆に「砥部町に来てくれてありがとう」と言ってくださる方や、アポなしで飛び込んだのに「午後なら時間あるからまた来て」と言ってくださる方もたくさんいて、本当に救われましたし勉強にもなりました。
あの頃にお会いした方々との繋がりや経験が、その後の活動の指針や基盤となり、それらをきっかけにさらにいろいろな方と関わる機会を得て、自然とお世話になった方々や砥部町に恩返ししたいという考えになりました。そして現在、着任当初と違って地域の現状やニーズを理解したうえで、企画を考案しています。お会いしたきりご無沙汰している方もいるかと思いますが、得体の知れない移住者の僕に砥部町のことを教えてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
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