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自治体の皆さまへ

人権・同和教育シリーズNo.152

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愛媛県西条市

■ありのままの自分
カウンセリングに興味を持ち、10年前から講座に参加する近藤ゆかりさんに話を伺いました。

▽カウンセリング基礎講座の受講
平成23年、娘が学校から持ち帰ったプリントに「カウンセリング理論や技術を学ぶことを通じて、人との接し方を理解できるとともに、自分の心を見つめなおし、豊かな人間関係のあり方について考え直す機会にもなる」とありました。子育てや夫婦関係でモヤモヤが続いていた私は、カウンセラー養成講座(現:カウンセリング基礎講座)の受講を決めました。当時、南修治先生が担当され、実例を交えたユーモアたっぷりの内容に、どんどん引き込まれていきました。自己肯定感についての講義の後、「私は自己肯定感がないのですが、どうすれば出てきますか」と、質問してみました。「それはダメですね」と否定されると思っていた私に、南先生はとても優しい顔で「今まで、大変な思いをされてきたのですね、しんどかったですね」とおっしゃったのです。私が抱いた感情を否定せず、そのまま受け止めてもらえたことに、とても衝撃を受けました。

▽自分の無意識と向き合える
それは、自分を犠牲にして他人を優先すべきという「認知の枠組み」を自覚するきっかけとなり、それ以降、カウンセリング基礎講座、心のサポーター養成講座を何度か受講しました。「こうあるべき」と思い込んでいる枠組みは、実は無意識のうちに自分自身を傷つけ苦しめ、その枠組みを周りの人に強要し続けると、いつかそのような関係は終わってしまうのではないでしょうか。悲しいのに「泣くな!」、楽しんでいると「くだらない」と言われた経験により、見失っていた自分の感情は、長く苦しい時間を経てようやく認識できつつあります。ありのままの自分でいても良いことに不安を感じながらも、「私さえ我慢すれば」を卒業し、自分の感情を認識できた事を報告すると、南先生は「誰かを助けない努力」というキーワードを送ってくださいました。講師の先生は、西原先生に代わられましたが、送られたキーワードを胸に抱きながら、今も自分の無意識と向き合える、カウンセリング基礎講座に参加し続けています。

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