■座談会から見えた未来への一歩
本紙12~13ページで紹介した高校生座談会。
市民意識調査をもとに、多くの議論を交わした高校生たちが座談会を振り返りました。
さまざまな意見や思いを聞けたことが貴重な経験だったと思います。他校の皆さんの話を聞いて、今までの自分になかったものの見方や考え方を知ることができました。自分の身の周りで起きたことや、そこで感じたこと、考えたことを聞くことができたのです。私が体験したことのないような話もありました。今も差別がある、ということをもっともっと痛切に感じました。
部落差別やLGBTQ問題は、どこか自分と距離があるように思っていたのですが、データを見ながら真剣に意見交換に取り組むうちに、間違いなく自分自身の問題であることが理解できました。いつもの授業での話し合いとはまた違った良さがありました。
特に印象に残っているのは部落差別についての調査結果です。「部落差別が残っている」と思う人が多い一方で、「実際に被差別部落出身の人に対しての差別的な言動を見たことがある」と答えた人が少ないという結果に、世間の認識のギャップを感じます。外国人に対する人権問題への関心が低いという結果にも残念な感情を抱きました。西条市には外国人の方が多いと思うので、実際に差別があるのならもっと関心を持つべきだと思いました。
座談会では、各班に一人ずつ指導員の方がいたので、分からないことをすぐに質問でき、深い議論ができました。今後も人権について理解を深め、少しでも社会に貢献できる人間になりたいと思いました。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>