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自治体の皆さまへ

【特集】地域で広がる介護予防の「輪」(2)

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愛媛県西条市

■「地域」と「人」を結ぶ人
地域包括支援センターには、生活支援と介護予防の担い手として期待されている専門家「生活支援コーディネーター」がいます。
「地域支え合い推進員」とも呼ばれ、各地域内で高齢者の生活支援・介護予防サービスを提供しています。

高橋 結花(ゆか)さん
地域包括支援センター丹原 生活支援コーディネーター

◇みんなが「楽しむ」を大事に
「人と会えるのが楽しい。そう思える集まりの一つが『高齢者カフェ』。丹原地域ではこの2年で5カ所増えて、計8カ所で開催しています。地域の人たちと企画しながら、レクリエーションや手芸の会などを、月に1回程度開催しています」。そう話すのは生活支援コーディネーターの高橋結花さん。高齢者カフェなど、地域で支え合う体制づくりを推進しています。「コロナの影響で集まる場所がなくなり、また公民館までの交通手段がない人も多くいました。そこで来やすい集会所にこのようなつながりの場を創っています」。
地域で自主的にやってもらうことが最終目標ですが、中には運営し続けていくことが難しい地域もあります。「『集まりたいんやけど、世話をする人がおらん』という声も。もっと広めたい思いはありますが、私一人だと限界がある。そこで高齢者の健康と生きがいづくりをサポートするボランティア『アシストメイト』に協力いただきながら活動しています。中には手芸が得意であったり、デイサービスで働いたことがあったりなどそれぞれの強みを生かして活動している人も。『役に立ちたい』という熱い思いをしっかりくみ取り、一緒に活動しています」。継続への課題となる「運営」。その運営側も生きがいを持って、「楽しむ」ことを大切にしています。

◇自分らしく生きるための架け橋
最近、高橋さんの印象に残っているのが丹原町の寺尾集会所での高齢者カフェ。「1年前に始めた集いの場で、こちらが企画した内容を提案するのではなく、フラダンスとか体操とか、参加者が自身の経験を生かして講師となり、毎月カフェを開催しています。なかなか公民館単位だと人が多く、恥ずかしくてできないけど、集会所単位の小さなところだと皆さん自己表現しやすいんです」。高齢者ならではの経験や知識を生かして、「自分らしさ」を披露することが生きがいにつながり、自主的に活動する一つのきっかけとなっています。また、参加者同士がつながって、新しい広がりや輪が増えることもあるそうです。
「私が活動し続けるのは皆さんの笑顔が見たいから。この場所が楽しいと思ってもらえるような場所づくりの手助けが少しでもできたら」。高橋さんはその一心でこれからも地域と人を結ぶ架け橋として活動していきます。

《参加者インタビュー》
それぞれの経験を生かすから楽しい!
寺尾高齢者カフェ 浅並さん

今年の1月に自治会長になって、そこから毎月参加しています。メンバーの特技であったフラダンスをしたときは全員で衣装も揃えて、すっかりハマってしまいました。今年はみんなで文化祭にも出ますよ。地域のいろんな人たちとつながることができて感謝です。

■あなたの身近にある地域包括支援センター
高齢者に関するお困りごとは、お気軽にご相談ください。外に出るのが難しい方でも電話をいただければ、自宅までお伺いします。

受付時間:月~金曜日(祝日除く) 9時~17時

・地域包括支援センター西条北部
担当:玉津・西条・神拝
【電話】0897-55-5359

・地域包括支援センター西条南部
担当:飯岡・大町・神戸・加茂
【電話】0897-55-0630

・地域包括支援センター西条西部・小松
担当:氷見・橘・禎瑞・大保木・小松地区全域
【電話】0898-52-8221

・地域包括支援センター東予
担当:東予地区全域
【電話】0898-66-5520

・地域包括支援センター丹原
担当:丹原地区全域
【電話】0898-35-3427

※担当地区の地図は本紙P.5をご覧ください。

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