【特集】食事と健康(2)

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■知ってる?栄養学の創始者　佐伯　矩(ただす)
▽「実践」を重んじる米国に留学
「医の基本は予防にあり」と予防医学の重要性について説かれていた、北里柴三郎博士の推薦で、1905年、米国エール大学に留学。医化学・生理学を研究、多くの命を救える栄養学への関心を深めました。

▽「栄養」の総合的な研究
1907年、エール大学卒業後、米国農商務省技師、医科大学講師を兼任。1911年に帰国後、医学博士(京都帝国大学)を取得。その後、「栄養学の確立(総合的な研究)」と「栄養改善への実践活動」を目指し、実行します。1914年、私費で栄養研究所を設立。栄養食、栄養効率、栄養指導など、さまざまな研究を行いました。1920年、国はこの研究所を、栄養政策を進める目的で国立栄養研究所としました。実践を重視された佐伯博士は、栄養改善を説くため全国各地を講演して回ったほか、文部省(現在の文部科学省)に、「営養」の表記を「栄養」に統一するよう申し立て、教科書などに初めて栄養の文字が登場しました。

▽佐伯博士による「栄養」人材育成
1924年に日本で初めての栄養学校を開設。食事・栄養改善の実践に必要な人材の育成にも注力されました。

■料理ビギナーでもできる!簡単なのに絶品!健康レシピ
健康的な食生活には、美味しくて栄養満点な料理が欠かせません。
ここでは、管理栄養士が厳選した簡単レシピを4品ご紹介します。
忙しい中でも手軽に作れる料理ばかりですので、ぜひ挑戦してみてください。

《炊飯器でカレーピラフ》初心者でも簡単に本格料理
材料(2人分)：
米…2合
玉ネギ……1/2個
ニンジン……1/2個
鶏手羽…4本
調味料(バター…小さじ1、チキンコンソメ…小さじ2、カレー粉…大さじ1、ケチャップ…小さじ1)

作り方：
(1)炊飯器に米と定量の水を入れる。
※お手持ちの炊飯器の注意書きをよく読んでご使用ください
(2)調味料を入れ、玉ネギ、ニンジン、鶏手羽をのせる。
※材料は切らなくてOK
(3)炊飯モードでスイッチオン。
(4)炊き終わったら、玉ネギやニンジンを崩しながら盛り付ける。

[ここがポイント!]
火加減の必要が無いため、失敗が少なく、時間を有効に使えます。普段料理をしない方にもおすすめ!

《野菜100gスープ》1日の約1/3の野菜が摂れる!
※今回は新玉ネギ、トマト、コーン、スナップエンドウを使用

材料(2人分)：
季節の野菜…100g
●洋風
コンソメ…小さじ2
水…300ml
●中華
鶏がらスープの素…小さじ2
水…300ml
※完成後に、ごま油…小さじ1(お好みでラー油)
●和風
味噌…小さじ2
だし汁……300ml

作り方(洋風バージョン)：
(1)玉ネギは薄切り、トマトは1cmの角切り、スナップエンドウは、斜め切り、スイートコーンは水気を切っておく。
(2)鍋に分量の水を入れ、温める。(1)とコンソメを加え、煮る。具材がやわらかくなったら、完成!

[ここがポイント!]
野菜をたっぷり摂ることができ、味の変化も簡単!
カット野菜を使えば、切る手間が省け、もっと時短に!

《こんがりいなりコロッケ》手間いらずゼロ塩レシピ
材料(2人分)：
ジャガイモ…300g
玉ネギ…40g
にんにく…10g
コーン…40g
こしょう…少々
サラダ油…小さじ1
油あげ(いなり寿司用の味のついていないもの)…2枚

作り方：
(1)ジャガイモは皮をむいて1口大に切り茹でる。茹で終わったら水を切り、つぶす。
(2)玉ネギとにんにくをみじん切りする。
(3)フライパンに、サラダ油を入れ、玉ネギ、にんにく、コーンをさっと炒める。つぶしたジャガイモを加え、こしょうをふる。
(4)油抜きした油あげを半分に切って裏返し、(3)を詰め、俵型に整える。フライパンに並べ、両面カリッとするまで揚げ焼きにする。

[ここがポイント!]
パン粉を付ける手間がなく、具を詰めるだけで簡単に。
餃子の具を詰めると、餃子にもなりますよ!

《フライパンでホカホカ朝ごはん》時短!朝食レシピ
材料(1人分)：
食パン…1枚
卵…1個
ウインナー…1本
かぼちゃ…20～30g
ニンジン…20g
ブロッコリー…10g
ピザ用チーズ…10g

作り方：
(1)食パンは、半分に切る。卵は小皿に割り入れる。かぼちゃは、食べやすい大きさに切る。ニンジンはピーラーで薄くスライスし、ブロッコリーは小さめの小房に分けて、皿に盛りピザ用チーズをのせる。
(2)フライパンに2cm程度水を入れ、(1)を並べる。食パンは、クッキングシートに包み、並べる。
(3)中火で5～10分蒸して、完成!

[ここがポイント!]
冷凍・冷蔵ご飯でも、ふっくら炊きたてのようなおいしさに!

西条市の健康課題である「野菜不足」「高血圧」「朝食欠食」に着目して、レシピを作成しました。「減塩の料理はおいしくないんじゃない?」「朝ごはんは作るのがめんどくさくて……」などの声をもとにして「簡単でおいしい」レシピを考えました。
これが皆さんの健康への一歩を踏み出すきっかけになればうれしいです♪

講座や栄養相談の情報などは市ホームページに掲載中。
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問合せ：中央保健センター
【電話】0897-52-1215