■育ち合う ~一人ひとりを大切に~
西条栄光幼稚園
園長 古谷健司さん
西条栄光幼稚園の古谷健司さんに地域に根付いた認定こども園での保育・教育について伺いました。
▽心を写す 心をつなぐ-親子って?-
創立73年の西条栄光幼稚園の園長になって11年目。当園が0歳児さんからお預かりする「幼保連携型認定こども園」になって5年目。地域の皆さま、卒園生や保護者の皆さま、熱い思いの先生たち、めちゃくちゃかわいい子どもたちに支えられて、日々一人一人の個性や育ちに合わせた保育を心掛けています。この道30年ではありますが、親御さんとお子さんの心のつながりの大切さと難しさを改めて感じさせられています。「ワンオペ育児」という言葉も耳にしますが、子育ての中での保護者の孤立感が高まっているように思うからです。
▽感じ合う 分かり合う
当園が属する新居地区私立幼稚園協会では、「子育てフォーラム」という保護者の方たちの学び合いの場を続けています。保護者の方に事前アンケートを取ったところ、孤立感からくる不安を感じている方が多く見受けられました。もちろん西条市にもいろいろな相談や支援の窓口がありますが「もう一押し」が必要なのかもしれません。「みんな悩んでいる……。けれど大丈夫」。そんな共感が求められる時代だと感じています。
▽明るい「育ち合う」未来を
2月1日に開催された西条市人権・同和教育研究大会では、就学前教育分科会の司会を務めました。双葉幼稚園の木村比名子先生の実践報告を受けて、小中学校の先生方と「子どもたちの成長の違いに合った学びの進め方」など、大変貴重な学び合いの時を持つことができました。思いや心を交わし合うことが難しい時代だから「分からないからこそ分かり合っていこう」。そんな明るい「育ち合う」未来をみんなで目指していきたいと願うのです。
毎月10日は人権を考える日
まず知ることからはじめてみませんか?
人権ホットメール最新号はこちら
※二次元コードは本紙P.26をご覧ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>