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[令和4年度鬼北町財政状況の公表]まちの財政を公表します(2)

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愛媛県鬼北町

(4)鬼北町の財政状況は?
1.借金はどれくらいある?
一般会計における町の借金(公債費残高)は、令和4年度末で約103億9千万円あります。これは、町民一人当たりに換算すると、約109万8千円(臨時財政対策債を除くと約83万7千円)になります。借金のうち、国の代わりの借金である臨時財政対策債残高の占める割合は、令和4年度末で23.8%と高くなっています。(臨時財政対策債分の返済したお金は、全額地方交付税措置されるため地方交付税の代わりとなるお金と言えます。)

公債費残高(一般会計)単位:千円

公債費残高(特別会計・企業会計)単位:千円

一般会計公債費残高の推移

●ポイント
借金(借入)する地方債の中には、後年度地方交付税で措置される有利な地方債があります。例えば、過疎対策事業債や合併特例債などは、返済(償還)したお金の7割が地方交付税で措置されるものとなっていますので、町の借金は実質3割ということになります。有利な地方債を活用することで将来負担の軽減を図っています。

過疎対策事業債と合併特例債償還表(イメージ)

総計

●ポイント
令和2年度から5年度にかけて、広見中学校改築や保育所施設整備、有害鳥獣処理施設など大きな事業を実施しており、いずれも「過疎対策事業債」、「合併特例債」を活用・予定しています。左図のとおり元利償還額に対して7割が地方交付税として措置されますが、町の実質負担額については、将来負担に備えるため令和3年度から「減債基金」への積立てを行い、計画的に財源の確保に努めていくこととしています。

2.どうして借金するの?
公共施設は建設した後、何十年も使っていくものとなりますので、建設したときの世代の人たちだけでこの費用を負担することは不公平となります。建設した際に借金をして分割払いにすることで、将来の世代の人たちにも公平に負担してもらうことができます。また、建物や道路、橋りょうなどの整備には多額の費用がかかります。一括して支払ってしまうと、その年度に行う行政サービス(保育所や小中学校の運営、町道の管理やごみ収集など)に支障をきたしてしまいますので、計画的に借金をすることで財政負担の平準化を図る機能も有しています。
地方公共団体の借金は、「赤字補てん」のためではなく、基本的に大きな事業を実施するために借入しているものです。家計で言い換えますと、住宅ローンやマイカーローンのように、何年も使い続ける大きな買い物をするときに借入をしています。

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