■鬼北町長 兵頭 誠亀
新年あけましておめでとうございます。
町民の皆さまにはお元気で新年をお迎えのことと存じます。心からお喜び申し上げます。
久しぶりにご家族や大切なご友人と、心配なく会話を楽しめる年末年始をお過ごしの方も多いのではないかと思います。
ただ、近年稀にみる速さの物価上昇により、物心両面で不安が募る状況が続いていることも現実であり、悲喜こもごもな新年の幕開けとも感じます。
昨年は、「でちこんか」をはじめ、数年ぶりに復活したイベントや地域の行事が多く、喜怒哀楽などの感情を素直に表現できる日常生活での様々な場面が、いかに素敵で尊いものか、私自身が実感し懐かしささえ感じました。
さて町内では、統合保育所である「きほくの里保育園」の運営を開始しましたが、広見中学校の改築や、等妙寺旧境内遺跡のガイダンス施設整備といった工事関係が大詰めを迎えております。
さらに、近永まちなかにぎわいエリアの創出や北宇和高校、予土線の存続維持発展など、現代の社会情勢に即応したサービス体系の構築を図る施策を展開しております。
また、森林やジビエなどを私たちの住んでいる地域の財産として、これまで以上に活用する新しい産業の創出など、現在・そして未来の鬼北町に必要な施策を実施または計画しているところであります。
特に、来る南海地震に向けては、災害自体は防げないとしても、数多くの命と財産を守り抜くための準備をしっかりと進めて参りたいと考えております。現在は、避難所となりうる公共施設等へ自家発電機・蓄電池の設置を進めております。
西日本の多くの市町村が災害エリアとなる広域災害では、国や県のサポートにも限度があると考えます。食料や電源などは、電力会社からの送電が停止しても、しっかりと自家発電等サポートできるシステムを迅速に構築したいと考えています。「自分たちの命は、極力自分たちで守る」そのような防災減災のまちづくりにご協力をお願い申し上げます。
ハード事業・ソフト事業いずれの施策を推進するにしても、住民の方々が少しでも多く「幸せを感じる」時間を提供することが一番大切だと感じております。
変わらぬご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
結びになりますが、令和六年が皆様にとりまして輝かしい一年になりますよう、心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
■鬼北町議会議長 程内 覺
新年明けましておめでとうございます。ご家族の皆様お揃いで新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。旧年中は鬼北町議会に対しましてご理解ご協力を賜り誠にありがとうございました。本年もどうか、よろしくお願い申し上げます。約四年間苦しんで来ました、新型コロナウイルス感染症からやっと解放され、新型コロナの感染症法上の位置付けが五類に引き下げられたことで身心共に随分軽やかになりましたが、皆様におかれましてもそれぞれの思いがあることと考えます。さて、世界に目を向けますと、昨年は思いもよらない出来事が次々と起りました。ロシアによるウクライナ侵攻に加えて、イスラム組織ハマスの急襲を機に、パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻などにより、子供たちをはじめ多くの人々が犠牲になっている映像などを目にする時、強い憤りを感じ一日も早く平和的解決を望み続けていきたいものですし、日本の恒久平和を願わずにはいられません。
私たち議会に於きましては、ご案内の通り全国的に議員のなり手不足、議員報酬の問題等において変革期を迎えています。当議会といたしましてもこのような問題に対し勉強会や、他町議会訪問研修等を重ね、住民の皆様にアンケートを行いました。また、議会報告会として町内各公民館に出向きまして、いろいろなご意見を賜りました。
平成17年の改選期には12,786人の人口があり、議員定数16人でしたが令和3年の改選期には9,877人となり、議員定数12人となりました。この間2回の無投票当選がありました。このような状況から、定数の問題、報酬の問題等が出てきた訳ですが、報酬が上がったからと言って、議員の成り手不足が解決するかは疑問ではあります。しかしながら、次の世代の人達が立候補しやすい環境を少しでも整え二元代表制の一躍を是非担って頂きたいそんな気持ちでいっぱいです。
当町に於きましても少子高齢化は避けて通れない問題ですが、子供たちがこの郷土を愛し健やかに成長してほしいものです。学校の近くに行きますと元気な挨拶や楽しそうな笑い声を聞くことができ、元気をもらいます。また、これまで鬼北町のためにご尽力を頂きました皆様には益々お元気でお過ごし頂き、2024年が良き年になりますようご祈念申し上げ、新年のご挨拶と致します。
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