■一般質問
◆松浦 司議員
◇町民の安全・安心対策について
《問》『がけ崩れ防止事業』の年間予算を問う。
《答》令和3年度までは、当初予算件数で、危険度の高い箇所から年間4か所のペースで実施し、それ以降は年間6か所で予算計上している。
《問》町負担額・地元負担額及び割合を問う。
《答》平成19年度以降は町が35%、地元が5%となっている。
《問》現在の対象戸数と過去の実施戸数を問う。
《答》200箇所が急傾斜地の崩壊危険区域として、愛媛県の指定を受けている。指定されている箇所が、県の「がけ崩れ防止対策事業」の採択要件に合うかは、明らかではない。現在の実施箇所数は、130箇所である。
《問》今後の実施予定件数を問う。
《答》令和6年度が4件、令和7年度が1件を予定している。
《問》町民への周知方法を問う。
《答》大雨や地震で家の裏に落石や崩落やその恐れがあると、町民の方から相談があった場合、現地を確認して、県の「がけ崩れ防止対策事業」の採択要件に合えば、がけ崩れ防災対策工事の案内をしている。今日までに多くの申請を受け付けており、工事の実施を数年待っている状況で、地元負担金も必要であることから、これまでは、積極的な周知を行っていないのが実情である。近年の異常気象によって、町民の土砂災害への関心が高まっているため、今後については、広く周知していく。
◆末廣 啓議員
◇南海トラフ地震臨時情報の対応等について
《問》備蓄品の品目・数量等について、再点検はなされたか。
《答》4月17日に発生した豊後水道を震源とする地震の発生後に行った点検に続き、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表後にも、再度点検を実施して災害への備えを行っている。
《問》県・近隣市町、また、公民館等との連絡体制が(土・日・祝祭日を含めて)スムーズに行えるよう確認できているか。
《答》公民館を含む職員に対しては、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表される前の南海トラフ地震臨時情報(調査中)が発表された時点で、参集等の連絡が取れるよう通知を行い、大規模災害に備えて警戒体制を取ることとしていた。
《問》巨大地震注意が出されて以降、3連休やお盆の期間だったが、その間の職員体制はどうだったか。
《答》職員に対して参集等の連絡が取れるよう通知を行い、大規模災害に備えて警戒体制を取ることとしていた。
《問》夏祭りなど、お盆行事もあったと思うが、もしもの時の避難誘導体制はできていたか。
《答》各公民館に対して、確認事項を伝達した上で、イベント等開催中の大地震発生等に備えて、関係者間で意思疎通を行っておくこと、電気が使用できなくなった場合に備えて、電池式の拡声器やライト等を用意しておくこと、当日花火打ち上げや交通整理等にご協力いただく消防団分団長、交通安全協会役員等に地震発生時の避難誘導等について、依頼しておくこと等を指示していた。
当日は、アナウンスや実行委員長挨拶で、イベント中に地震が起こった際の対応について呼びかけを行い、避難場所として、学校の体育館を常時使用ができる状態で準備する。電池式の照明を会場に増やす。等の対応を、各公民館で行っている。
また、町民に対して、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表について、町内告知端末放送やホームページ、UCATによるテロップ放送により、備蓄品や避難場所、避難経路の再確認等の注意喚起を行った。
《問》家具固定費補助金制度の創設は考えているか。
《答》平成24年度から平成27年度までの間に、鬼北町社会福祉協議会まごころ銀行事業を活用して、家具転倒防止固定器具を必要とする希望者に対して、自主防災組織を通じて、町内で約2千900個の家具転倒防止固定器具の配布を行っており、ある程度の家具固定ができていると考えている。
しかし、さらに対策を進めていく必要があるため、協議を行っているが、できるだけ早い段階で、決定していきたい。
◇地震対応について
《問》4月から今日までの経緯及び今後の対応は。
《答》4月18日に1校からグラウンド遊具下の地面に亀裂が入っているようだと報告があり、現地を確認した。
しかし、報告のあった亀裂のようなものは見受けられなかったため、今後も異常があった場合は、連絡をするよう指示をしていたが、4月19日に、学校から再度亀裂に関する報告があり、すべり台及びブランコ等の遊具を、念のため使用禁止にすると連絡を受けた。
教育委員会では、地質調査を行う業者に現地確認及び調査費用の見積りを依頼したが、現地確認の結果、異常は見受けられず、調査等の対応が必要と思われる状況ではないと報告を受けた。
その旨を学校に連絡したが、学校から「不安があるため、遊具の使用禁止は継続したい」との報告があり、地震発生から数日しか経過していなかったので、教育委員会からは、遊具の使用再開については、今後の状況を確認した上で、学校で判断するよう依頼をした。
5月22日及び6月6日についても、学校から亀裂に関する連絡があり、現地を確認したが、グラウンドの土壌表面のものであり、深さもなく、乾燥によるひび割れと判断し、その旨を学校に報告している。
6月中旬頃から予定をしていた、遊具周辺の掘削の際に確認したが、土中に深い亀裂等の異常は見受けられず、学校としては安心した旨の報告をもらっている。
7月下旬に工事が完了し、学校は遊具の使用再開を予定していたが、8月8日に日向灘を震源とした大きな地震があり、「南海トラフ地震臨時情報大地震注意」が発表されたため、夏休み期間中の遊具の使用禁止を決定した。
次に、今後の対応については、2学期から遊具の利用を再開しているが、引き続き地盤の経過観察を行い、異常があれば随時対応を検討する。
《問》他の学校、総合公園遊具場、公共施設等の点検は。
《答》他の学校は4月17日の地震発生後、敷地及び遊具の点検を行っているが、異常なしとの報告を受けている。
また、現在、町内全ての学校で、専門業者による遊具の点検を実施しているため、異常があれば、使用を中止し、できるだけ早く修繕等の対応をしたい。
鬼北総合公園の遊具は、4月の地震発生前に専門業者による遊具点検を実施し、地震発生後も、公園の管理を委託している鬼北町スポーツ協会の職員が点検を行ったが、異常なしとの報告を受けている。
また、保育所、認定こども園は、国土交通省の指針に基づき、遊具の構造や詳細な点検に関する専門的な知見、技能を有する専門技術者による定期点検を年1回実施し、併せて、毎月1回、各保育所において職員による点検を行っているが、先日の地震発生後は、地面の異変や遊具について、職員が、目視点検と、遊具のぐらつきや接合箇所のゆるみがないか等の点検を行い、安全を確認した。
また、その他の公共施設は、地震発生の翌日に、担当課の職員により点検を実施したが、旧保育所の3か所の施設に設置している遊具については、触診・打診等による点検を実施したところ、破損個所はなく、強度にも問題がなかった。
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