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鬼北町議会9月定例会(5)

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愛媛県鬼北町

■一般質問
◆兵頭 稔議員
◇水道事業について
《問》令和5年3月定例会の一般質問で、合併前に全ての施設をやり替えたと回答されているのに、平成15年から現在まで毎年工事を行っているが、これはどういうことなのか。
《答》統合簡易水道整備後に、三島地区の施設更新を平成15年から17年にわたり実施しているほか、必要に応じて道路改良工事に伴う管路布設替工事、落雷等自然災害による機械、電気設備更新工事を行うとともに、償却年数が過ぎて修繕が多く発生する管路の布設替工事、電気計装設備の更新工事などを、計画的に実施しているため、毎年工事を行う必要がある。

《問》水道法は順守されていると回答されているが、具体的に誰が聞いても理解できるよう問う。
《答》水道法は、水道の布設や管理を適正かつ合理的に行い水道の基盤を強化することで、清浄で豊富かつ低廉な水を供給し、公衆衛生の向上や生活環境の改善に貢献することを目的としており、当町の水道事業の経営は、この目的に合致しているものと認識している。

《問》取替工事を行う基準があるのか。
《答》水道水の安定供給に支障を来すことがないように、償却年数が過ぎて修繕等が多くなった各設備の取替更新を計画的に実施しており、補助対象事業や起債対象事業の要件を満たすものとなっていると理解している。

◇町道弓滝線弓滝橋歩道工事について
《問》当時の工事計画について問う。
《答》令和3年度に左岸の神社側(弓滝神社)を施工、令和4年度に右岸の店舗側(春廼家)を施工、令和5年度に上部工を施工、との計画としていたが、仮設道の設置が左岸と右岸の2箇所必要となり、費用もかさむことから、非常にタイトなスケジュールとなるが、仮設道を1箇所に計画変更して、令和3年度、4年度の渇水期(11月~5月)で下部工を施工。引き続き上部工を施工して、令和4年度で完成する計画に変更した。

《問》工事費が安くなったり、高くなったり変更があったが、理由は。
《答》下部工においては、橋梁の左岸側に弓滝神社の石積、右岸側に店舗があるため、当初は、工事の影響を考慮して、令和3年度の11月から、低振動の(大口径ボーリング)工法での作業を予定していたが、特殊な工事機械のため、資機材が調達できないことが判明したので、多少振動の発生する別工法(ダウンザホール工)に変更した。工法変更により、振動による構築物への影響を確認しながらの慎重な作業が必要となったが、工事費は減額となっている。加えて支障木の伐採協議に時間を要したことで、令和4年度の工期内に完成を見込めないことが判明したため、工事の打切り清算をした結果、工事費が減額となっている。減額となった下部工の残工事は、令和5年度の新年度予算で、発注して施工している。
また、上部工は、施工実績は少ない橋梁形式ではあるが、経済性と施工性に優れた角型鋼管床版橋を採用した。
令和5年度に契約した「上部工工事その1」は、橋梁点検用の金具の追加等があり、83万円の増額となっている。「上部工工事その2」は、防蝕アンカー(橋梁の端々を固定する部材)の製作に1カ月を要し、工期内に作業ができない架設工を打切り清算したことにより、1,433万3千円の減額となっている。また、令和6年度に契約した「上部工工事その3」は、施工性を考慮して伸縮継手工を追加し、181万7千円の増額となっている。

《問》工事の完成が遅れ、住民が多大な不便を余儀なくされたことについてどう考えているのか。
《答》河川内での工事であるため、天候や施工期間の調整及び埋設物の調査など、予期せぬ問題が度々発生し、その都度、施工業者と協議して対策を講じながら工事を進めた結果、工事完成に遅れが生じ、町民の皆様に騒音や交通規制などで大変ご迷惑をおかけいたしましたが、皆様にご協力いただき、歩行者が安心して通行できる歩道橋が、9月末には完成する見込みである。

◆福原 良夫議員
◇保育所の無償化について
《問》0歳から2歳児までの無償化はできないか。
《答》0歳から2歳までの保育料を無償化とした場合、現在の保育料軽減制度と比較すると、年間約1千320万円が町の負担となる。県内では、現在のところ、無償化している市町はない。
0歳から2歳の町独自の保育料無償化については、こども家庭庁の動向や、県内の市町の状況を注視していきたい。

《問》0歳から2歳児の保育園児は何人いるのか。
《答》令和6年9月1日現在で、94人である。

《問》無償化すれば町の負担はいくらかかるか。
《答》月あたり110万円程度、年あたり1千320万円程度が町の負担となる。

《問》保護者の方に負担のかからない制度はできないか。
《答》保育料の軽減は、子育て支援の一つとして十分認識をしているが、独自の取組として、「すくすく鬼北っ子応援給付金事業」や「赤ちゃんお出かけ用品購入費補助事業」をはじめ、様々な事業を展開しており、今後の社会情勢やニーズ等を捉えながら、様々な角度から支援を検討していきたい。

◇災害対策について
《問》孤立した集落ができたらどういった対策をとるのか。
《答》まず集落との通信手段を早期に確保するため、無線や町に配備している衛星携帯電話により通信手段を確保し、負傷者等の緊急搬送に備えるため、迂回路及び道路等の応急復旧による移動経路・緊急交通経路を確保するとともに、食料等の緊急支援物資の搬送を行い、被災状況に応じて自衛隊の派遣要請や孤立集落に対する集団避難の指示等をおこなう。

《問》避難場所でのトイレ対策は万全か。
《答》指定避難所は、携帯トイレや簡易トイレを備蓄品として災害に備えている。また、町内56地区の自主防災組織に、簡易トイレを配布しているが、今年度追加して、全ての自主防災組織に自動ラップ式トイレを配布する計画としている。

《問》井戸水の水質検査はどうなっているのか。また鬼北町で使える井戸水はどれほどあるのか。
《答》生活用水を確保するため、個人が所有する井戸を「災害時協力井戸」として登録している。今年度は3件の登録及び水質検査を実施して、現在27か所の皆様に登録いただいている。

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