◆山本博士議員
◇これからの鬼北町の農業政策について
《問》鬼北町として、これからの農業をどう守っていくのか、具体的な方向性について考えを問う。
《答》一自治体として、難しい問題も多数あるが、これまでの取り組み以上に、新規就農者や担い手の育成確保、担い手の生産体制整備や農地を集積しやすい環境づくりを行うことが必要であると考えている。さらに、鬼北町農業公社及び日吉農林公社による農地保全の取り組みが、
今後、非常に重要であり、農作業受託事業及び農地の賃貸借に係る機械等の支援も強化していくことが必要であると考えている。今後、町として財政負担が増えていくことは、避けて通れない状況だが、これまでの農業施策を継続しながら、地域の農地を効率的に利用していくこと、そして意欲を持った若い就農者の育成が、本町の農業の方向性であると考える。
◆髙橋聖子議員
◇町所有の施設の活用について
《問》明星ヶ丘歴史民俗資料館の利用状況と今後の計画について問う。
《答》入館者数は、令和4年度483人、令和5年度536人、令和6年度は10月末までで379人で、新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後、来館者数は増加傾向である。
歴史民俗資料館では、企画展として、平成27年度の第1回目から「鬼の造形大賞」の作品展を毎年開催しているが、平成30年度から令和4年度においては、「明星ヶ丘企画展」として、「国史跡等妙寺旧境内等」に関する展示を実施した。
また、歴史民俗資料館の駐車場では、平成26年から、富母里神楽を中心に近隣の神楽保存会をお招きして、「鬼の里の夜神楽」を行っているが、今年度は、出雲神楽を招聘して、特別に昼の部も開催し、同時開催の「日吉星降るキャンドルナイト」と合わせて、多くの町内外の方々に楽しんでいただいた。
さらには、広見中学校の新教科「地域コミュニケーション科」の中の「ふるさと再発見ツアー」で、広見中学校の1年生全員が、明星ヶ丘を訪れ、歴史民俗資料館での学習を取り入れるなど、従来の日吉地区の児童生徒の活用にとどまらず、幅広く町内児童生徒の学習の場としての活用を広げている。
今後は、令和10年度から、井谷家住宅の展示活用を計画しており、歴史民俗資料館の入館者数の増加について議論をしていく必要性を感じている。
《問》節安ふれあいの森施設について問う。
《答》当施設は、平成4年にオープンして30年以上が経過し、バンガローは、木造建築であるため、経年劣化による箇所が徐々に増えているが、随時補修して運営している。
毎年行われる川のイベントやお盆の時期は、リピーターの方や新規のお客様で宿泊者数も増加しており、そうめん流しについても、好評をいただいている。
また、ブルーベリー農園は、雑草や鳥獣害等の被害が年々増大しているが、管理人や会計年度任用職員で対応しながら運営している。
現在、「節安ふれあいの森」の施設は、5月のゴールデンウイーク及び7月中旬から8月末までの期間に、バンガロー及び体験学習施設の運営とそうめん流し、ブルーベリー農園を営業しているが、令和6年11月末までの利用状況は、バンガロー宿泊者数37棟180人、休憩者数32人、体験学習施設宿泊者数10人、そうめん流し1,177人、うどん打ち体験43人、ブルーベリー収穫量512kgとなっている。
今後、林道日向谷節安線が、令和11年度に開通予定となっているため、眺望豊かな林道を駆け抜けて一呼吸でき、自然を満喫できるように、リニューアルオープンすることができないか、現在、検討している段階である。
《問》日吉保健センター2階の利用状況と今後の計画について問う。
《答》現在の利用状況は、日吉保健センターが指定避難所になっており、新型コロナウイルス感染症が大流行した際に、災害時に感染の疑いのある方に避難していただくとともに、他者への感染拡大を防止する目的で、令和2年度にトイレの改修を行った。
令和5年7月には、南予地域で新型コロナウイルスの感染が拡大した際に、北宇和高校の寮内で感染者が増え、拡大防止対策のため、2名の寮生に7月27日から4日間避難していただいたが、WI-FIが使えないこと、入浴施設がないことが問題となり、災害情報等が随時得られるように、WI-FI設備を整えるとともに、清潔保持のためにシャワー浴が行えるように整備した。
今後、高齢者の生活支援に関すること、また町民の福祉増進に関することを基本とし、災害が起こった場合には、感染の疑いのある方の避難や、1階の保健センターに避難した方の入浴施設として、有効活用する計画としている。
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