【もっとスマホで、いろんな便利を】
~DX(デジタル変革)でスマートシティに~
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◇スマートシティへの取り組み
インターネットを使った買い物や銀行の手続きなど、デジタルの技術で便利になったことを実感されている方も多いのではないでしょうか。一方、企業など民間の変化に比べ、市役所など公的な分野は、遅れを取っているとの意見が市民の皆さまから寄せられています。
市では、総務省の「令和6年度地域課題解決のためのスマートシティ推進事業」に「一宮市生涯健康増進事業」を申請し、東海地区で唯一、交付決定を受けました。国の補助も使いながら“スマートシティ”に取り組みます。
◇まず目指すのは、健康寿命を長く!
国は、マイナンバーカードを健康保険証として利用するなど、医療の分野でデジタル化を推進しています。市では「病気になる前の健康」を重視し、まず二つのアプリを9月25日にスタートしました(本紙6ページ参照)。
一つ目は、「いちのみや子育て支援アプリ」を「138(いちのみや)おやこ手帳アプリ」としてリニューアルしました。新アプリでは、妊娠・子育て期に役立つ機能を、より利用しやすく提供しています。
二つ目の健康支援アプリ「kencom」では、楽しみながら日々を健康に過ごしていただけるよう、体の変化を毎日記録したり、歩いたりするとポイントがたまる仕組みです。ためたポイントは、さまざまなギフトと交換することができます。
7月に発足した「一宮スマートシティ推進協議会(愛称:i-スマ)」の会長には、名古屋大学医学部附属病院メディカルITセンター長の白鳥義宗教授が選任され、産学官で連携して市民の皆さまの健康増進を推進していきます。
◇公共施設のカギ管理も変えます
現状では、市民の皆さまが小中学校の体育館などを平日の夜間や休日に借りる際は、許可証を管理人に見せてカギを受け渡しする運用となっています。
これからは、スポーツ施設や会議室などの公共施設に施設予約システムを導入して、カギの受け渡しが不要となる運用に、順次切り替えていきます。
カギは暗証番号で開くタイプで、暗証番号は予約システムから自動的に割り振られます。利用する方のスマホに、メールだけでなくSMS(ショートメッセージサービス)でも暗証番号をお知らせします。災害時には、暗証番号を関係者で共有することで、避難所を速やかに開設することも可能になります。まずは、市立中学校の全ての体育館で、来年3月から使えるようにします。
◇役所内データ連携で市民の「書く」を減らす
今年度は定額減税を実施しており、調整給付金の対象と見込まれる方には給付金の確認書を送付しています。確認書にある二次元コードからのオンライン申請によって「書く」ことなく簡単に申請することができ、さらにマイナンバーカードに紐付けた銀行口座を利用することで、早期に給付金を受け取ることができます。
また、お子さまが小学校に入学する際に、氏名や住所など基本的な情報を多くの書類に何度も書いていただいています。個人情報の取り扱いについて許可をいただく必要がありますが、将来的には市が保有する情報を連携させ「書く手間」を減らすことで、手続きを簡素化していきます。
幅広い分野でデジタルを活用して「便利になった」と実感していただける取り組みを進めます。
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