【進化する道路ネットワーク】
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◇木曽川にかかる新しい橋
東海道新幹線の南側に新濃尾大橋(仮称)の建設が、愛知県と岐阜県によって進められています。既に下部構造は完成し、上部構造も主要な作業が終わっていて、現在は欄干などの設置工事が行われています。「来年度に開通させる予定である」と愛知県からは発表されています。この新しい橋の開通で、現在の濃尾大橋や大垣一宮線の慢性的な交通渋滞が減って、災害時の避難・救助・輸送機能が強化され、さらに両地域間で活発な経済の連携や文化の交流が進むことを期待しています。
◇名神高速に新しいインターチェンジ
尾張一宮パーキングエリアを優先検討箇所として、これまで岩倉市と協力して国に必要性を訴えてきたところ、9月6日に「準備段階調査着手箇所」に選定されました。スマートインターチェンジの実現に向けて、大きな一歩を踏み出せたことになります。今後は、早期実現に向けて、岩倉市や、国、高速道路会社などの関係機関と連携し、準備・検討を進めていくことになります。
また、尾張一宮パーキングエリアの直近に位置し、一宮市と岩倉市を東西につなぐ「都市計画道路萩原多気線」は岩倉市内で整備が進められてきましたが、一宮市内でも道路整備事業として新たな区間がスタートすることになりました。
道路インフラの整備効果を最大限発揮するために、周辺地域のまちづくりとして区画整理事業も進められています。5月には「尾張一宮パーキングエリア周辺区画整理協議会」が設立され、地元において区画整理事業に関する調査・研究や、意見交換などが行われています。
◇名岐道路の高速化に向けて
名岐道路は、国道22号の上に高架形式で整備を計画している一宮市と岐阜市を結ぶ高規格道路です。
一宮市は、国土の東西軸である名神高速道路と、南北軸である東海北陸自動車道が交差する交通の要衝ですが、市内では国道22号などの慢性的な渋滞に悩まされています。名岐道路が整備されることによって、渋滞の緩和はもちろん、国道22号や交差する道路の交通安全、産業の活性化などさまざまな効果が期待されます。
これまで、一宮市・岐阜市・各務原市・岐南町・笠松町の5市町で同盟会を結成し、経済界とも連携・協力しながら、国や県に対して早期事業化を要望するとともに、市内の周辺地域で説明会を開催するなど、名岐道路の整備の実現に向けて取り組んでいます。
◇東海北陸道の南進も(一宮西港(にしこう)道路)
名岐道路とともに、一宮西港道路(東海北陸自動車道の南進)も大きく動き出しています。国による計画段階の手続きとして、三つのルート帯候補に対して、どのような視点を重視するかなど、地域の皆さんの意見を幅広く聞く機会が設けられました。
新濃尾大橋(仮称)、スマートインターチェンジ、名岐道路、一宮西港道路が整備されれば、一宮市の道路ネットワークはますます進化し、便利になります。このチャンスをしっかりとつかみ、地域が大きく発展する機会となることを期待しています。
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