■澤梅谷筆「百事如意図」(当館蔵)
百合根(ゆりね)と籠いっぱいに盛られた柿、雷紋をあしらった中国風の鉢に植えられた霊芝(れいし)を描いた作品です。百合根と柿が「百事」、霊芝が仏具の「如意」を表し、「全てが意のままであること」を意味しています。
本作を描いた澤梅谷(1861〜1928)は、刈谷藩の大監察を務めた澤健次郎俊盛の子で、山本梅荘に師事し、南画を描きました。また、知多郡の小学校で教壇に立つ傍ら、私塾を開くなど絵画以外の分野でも活躍しました。
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