刈谷ですてきな活動をしている人を紹介します!
■令和5年度市村アイデア賞 文部科学大臣賞受賞
松田 佐空(まつだ さく)さん
プロフィール:
住吉小2年生。刈谷少年少女発明クラブ所属。手先が器用で、工作や折り紙、あやとりが得意。
▽「けがせんカッター」で全国1位
小・中学生の発明や工夫の力を育てることを目的として、全国から独創的なアイデアを募集する市村アイデア賞。毎年、夏休みの宿題になる作品応募に向けて、夏休み前からアイデアを練り、図面を描くなどして準備を進めました。
アイデアを思い付いたきっかけは、工作でテープを使う時に「けがせんように気を付けて」と家族に言われたこと。危ない上向きの刃を下向きに変えて、安全なテープカッターを作ろうと考えました。
初めは右側だけにカッターの刃を付けていましたが、左利きの父親には使いにくいことに気付き、左側にも刃を付けたり、少しの力でもテープを切ることができるように刃を斜めにしたりと工夫しました。
カッターの刃を下向きに変える斬新なアイデアと誰もが使いやすくなるような工夫が評価され、30,000点以上の応募作品の中で全国1位にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。
▽好きなものを自由に作れるところが楽しい
工作が大好きな松田さんは、アイデアが浮かんで作りたい物が決まると、夜ご飯の時間になっても作業に没頭することも。「頭の中で考えたものが形になることがうれしい」と工作の楽しさを話します。
小学1年生から所属する刈谷少年少女発明クラブでは、図面の描き方や電動糸のこぎりの使い方、くぎの打ち方などを学んでいます。クラブで身に付けた技術を普段の工作にも生かせると、毎月の活動を楽しみにしています。
▽みんなが安全に暮らせるアイデアを
「周りには、まだまだ『けがせんように気を付けて』と思うことがたくさんある。これからもコンクールに作品を応募したい」と意気込む松田さん。柔らかい頭からどんなアイデアが生まれ、どんな作品ができるのか、ものづくりのまち刈谷に住む松田さんの今後の活躍が楽しみです。
◆輝く人の原動力
▽工作が好きな兄
発明クラブに通う兄の姿を見て、幼児園の頃から一緒に通うことを楽しみにしていました。今では作った作品を見せ合っています。
▽幼児園の頃から続ける折り紙
作った作品は5,000点以上。完成形をイメージして、自分で折り方を考えて作っています。考えたものを形にする、工作の原点です。
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