刈谷市長 稲垣 武
令和6年は、元日に能登半島地震が発生し、多くの方が被災され、尊い命が失われるという悲しみの幕開けとなりました。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、1日も早い被災地の復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。
昨年、市長として2期目の任期をスタートさせていただきましたが、1期目で掲げました「日本一安心・安全なまち刈谷」の実現を目指す中で、数多くの施策に取り組むことができましたのも、ひとえに市民の皆さまのご理解とご協力の賜物であると、改めて感謝申し上げる次第であります。
円安や国際情勢の不安定さに起因する急激な物価高騰が、多くの方の生活に影響を及ぼしている状況が続き、昨年は、緊急避難的に、広く子育て世帯を支援する目的で2学期末までの給食の無償提供を実施いたしました。3学期以後は給食の質の維持に努めながら、新たな施策といたしまして、通常の学年と比較して大きな負担となっている修学旅行に係る費用への支援を実施いたしております。今後も、公平性、緊急性などを考慮しながら、適時適切な支援策を講じてまいりたいと考えております。
また、国は昨年、少子化トレンドの反転を目指して、「こども未来戦略」を策定し、今後3年間を集中取組期間として加速度的に施策を推し進めるとしております。本市としましても国の施策に足並みを揃えつつ、子育てMaaS(マース)など刈谷市独自の新たな取組に果敢にチャレンジしてまいりたいと考えています。
私たちのまち刈谷は、歴代市民の皆さまの努力により産業都市として大きな発展を遂げてまいりました。さらには、先人たちの郷土愛により培われた美しい自然と文化も持ち合わせており、こうした本市の魅力を再発見することができる周遊型の謎解きイベントを3月から実施いたしております。本市が有する地域資源や魅力を活用し、さらなるにぎわいの創出を図るとともに、刈谷市に「訪れてみたい」「住みたい」「住み続けたい」と改めて思っていただくきっかけになればと考えています。
今後も、市民の皆さまが「元気」に、「笑顔」で、未来へ「希望」が持てるよう、「人が輝く安心快適な産業文化都市」の実現を目指してまいります。
◆まちづくりの基本方針
○都市基盤…安心して暮らし続けられる快適なまちづくり
○産業環境…人と技術でにぎわいを創り未来につながるまちづくり
○教育文化…生涯にわたって学び地域への愛着を育むまちづくり
○福祉安心…支え合い誰もが安心して暮らせるまちづくり
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